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この世界にさよならをしようと思った
「お前はそれでいいのか」
そう聞こえた
誰？こんな化け物にそんな言葉を投げるのは
私は処刑台の周りを見渡した
たくさんの傍観者
いままで私を痛めつけてきた人達
そんな人達の顔を忘れることは無い
そんな中知らない人がいる
あの人だ
「お前は何もしないのか」
何も知らないのに私に言葉を投げかける
周りは私に釘付けで歓喜をあげているからその人の声は聞こえていないみたいだ
『いいの…………仕方の無いことだから』
独り言のように私は言った
本心だ……
でもその人はニヤッと笑った
「ならその命俺が全部貰おう」
そんな馬鹿な事を言ったのだ
状況が分かっていないのか？そんなこと言える立場じゃないのに…
何を考えているの…………
あの人に目がいく前に死ななければ
あの人も道連れになってしまう
［なにをしている！！！早く前へ！！］
『…………』
私は前へ進んだ………
はずだった
突然風のようなものを感じる
周辺の人はバタバタと倒れていく
何が起きたのか分からなかった
［な……なにがおきた！？！？］
ちらほらと立っている人がいる
混乱しているようだ
「よっと」
ｶﾞｷﾝｯ
『！！！』
私の枷が外れた
外したのは私に声をかけていた人だった
『なっ…………』
「言った通りお前を貰いに来た」
なぜ………？？こんなことをしているの……？？？
馬鹿なのか？？？
色々思った事があった
でも真っ先に口に出たのは
『貴方は誰？』
「俺か？俺は………」
その人は白い歯を見せて笑いながら言った
「ゴール・D・ロジャー！！やがて海賊王になる男だ」
そう言ったのだ
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作者名：風凛 | 作成日時：2018年9月16日 2時
