ずっと好き

登校 ページ8

次の日....

「（人1）ー！学校行く時間よ」

その声で目が覚めた

『着替えしなきゃ....』

眠い目をこすって制服に着替える

歯を磨いて朝ご飯を食べた

「廉太郎君と一緒に行くの？」

その言葉に呆気にとられた

「あらっ....一緒に行かないの？」

『そんな約束してないよ...』

まず廉太郎君は私を忘れてるんだから...

「ふーん....」

納得してなさそうな顔をしてこっちを見る

『行ってきます』

そう言って家を飛び出した

『もー...なんなの...』

確かに廉太郎君とは一緒に行きたい....

けどやっぱり...私には無理だ

ちょっと悲しい気分になりながら最寄りの駅に向かう

すると....

「あっ...泉さん...だよね？」

家から出てきた廉太郎君と目があう

『うん....』

それからお互いにしゃべらない

(どうしよう.....何か言わなきゃ！！)

そう考えてもこの空っぽの頭からは何にも出てはこない

そんな時....

「一緒に行く？」

『えっ....』

廉太郎君からの突然のお誘いだ

「どうせ学校同じだしさ！」

そう言って笑った

『嫌じゃ....ないの？』

「嫌だったら誘ってないよ」

そう言ってまた笑った

それから２人で最寄りの駅に行った

新しい学校生活や部活の事を話ながら....

すると....

「何か意外だね」

『何が？』

廉太郎君の問いかけに首を傾げた

「あんまり泉さんって笑わないイメージあったから....」

『そうかな...？』

「うん！これからはさ....笑った泉さんが見たい」

『えっ....？』

「何かそう思っただけ」

そう言って笑った

つられて私も笑った

それから学校につくまで笑いが絶えることはなかった

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