１９４話 本命は ページ27
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悠然の両腕をスッパリと斬り、鷹岡を抱える。
華奢なAが軽々と鷹岡を持ち上げたことに、生徒達はざわめき出す。
Aはヘリポートの下に鷹岡をポイッと投げ置く。
少し高さがあるが、まぁ防衛省なら大丈夫だろうという勝手な判断です。
鬼殺隊あるまじき行動だが、それを咎める者はここにはいない。
Aは刀を構え、悠然と向き合う。
『さぁて、そろそろ決着をつけなきゃね。ホテルで苦しんでるクラスメイトがいるんだ。早く楽にしてあげなきゃ』
「へぇ〜、仲間想いなんだね君。
行けるもんなら行ってみなよ、僕を倒せたら、だけどね♪」
『ふふっ、楽勝！』
ダッと地面を蹴り、目に追えないスピードで刀を振るう。
『──空の呼吸 壱の型 飛天』
呼吸を使用して攻撃を仕掛けるも、悠然は大きな見た目によらず軽やかなステップで避けた。
『──空の呼吸 肆の型 凍て空』
『──空の呼吸 伍の型 時化空』
『──空の呼吸 漆の型 俄日和』
連続で攻撃を繰り出したが、どれも手応えがなかった。
「………ねぇ、そろそろ本気出してくれてもい〜んじゃない？」
『あっれ？バレてたの？』
「お仲間さんを助けた時よりも動きが鈍いからね。
どうして本気出さないの？早く戻りたいんでしょ？」
『そうなんだけどね〜』
Aはクスッと笑い、刀を持つ手に力を込める。
『人を喰らい、しかもクラスメイトに手を出したお前を、私は簡単に逝かせるつもりはないよ。攻撃をモロにくらってなくても、体中は傷だらけだもんね？』
Aが指差す悠然の体には、確かに切り傷だらけだった。
細かい傷で悠然は特に気にしてはいなかったが、この傷こそがAの本命だった。
「っ！！？？」
突如、体の芯から沸き出てきた熱。その熱さは徐々に体の隅々まで行き渡り、悠然はフラッとふらつき片膝をついた。
「……な、何を…、した………？」
『大したことはしてないよ？刀に毒を塗っといて、切り傷から染み込ませただけ』
「チッ……！」
あっけらかんと答えたAに、悠然は舌打ちをする。
(いつの間に……そんな素振り見せなかったのにね。ふふっ、腐っても柱、ってわけか)
自嘲気味に笑う悠然の顔は、既に半分以上が紫に染まっていて、体はボロボロに崩れ始めていた。
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お醤油 - とっても面白いです！更新停止中ですがまた更新する予定はありませんか？続きがとっても気になります！ (7月18日 22時) (
レス) @page40 id: b53313ac14 (このIDを非表示/違反報告)
彩豊(プロフ) - こんにちは！凄くおもしろかったです！これからどんな展開になるか気になります_:(´ཀ`」 ∠):作者様の無理ないよう、更新頑張ってください！応援してます☆彡 (2022年10月25日 15時) (レス) @page40 id: 72022c3b56 (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - 由希さん» うわあ！ 嬉しいです(* ´ ▽ ` *) この作品を見て暗殺教室を好きになってくれる人がいることに喜びを感じています！ (2022年5月5日 15時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
由希 - 面白いです！この作品を見て、暗殺教室が好きになりました！ (2022年5月5日 15時) (レス) @page39 id: 2f26b28cc8 (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - やよいさん» 中山くん(笑) 覚えててくれて嬉しいです。きっと彼も喜んでくれてるでしょう……。更新は遅くなると思いますが、これからもよろしくお願いします！ (2022年4月18日 21時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小桜 | 作成日時：2021年12月30日 23時
