１９３話 裏切り ページ26
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『何故あんたがそこに！？』と叫ぶAを一睨みし、鷹岡は低い声で呟いた。
「チッ……！余計な邪魔が入ったぜ。……そういやテメェ、あん時の生意気な餓鬼だな」
『あの時……？』
何の事だ、と首を捻るAに殺せんせーが「鷹岡先生がE組に来た時の事だと思いますよ」と教える。
『えっ……、まだあの時の事気にしてたんですか？あれは鷹岡の自業自得では……？？』
「うるっせぇよ！悠然！！こんな奴、さっさと倒してしまえ！！」
「分かってるよ〜。もぉ〜、急かさないでよね、僕だって頑張ってるんだから」
へらへらと笑う悠然を鷹岡は鋭い眼光で睨む。
それを見ていたAは、スッと目を細めてから助言した。
『鷹岡さぁ…あんまり鬼を舐めない方がいいよ？』
「はぁ？」
『人間もそうだけど、鬼も簡単に裏切るんだ。鬼にとって人間は、生き延びる糧となるだーいじな食料。ふとした瞬間にパクッ、なんてこともあるかもよ』
ニタニタとした笑みを浮かべながら言う彼女に、鷹岡はツーと冷や汗を垂らす。
彼女の目は、笑っているようで笑っていない。その瞳には光が灯っておらず、何を感じて思い、どこを見ているのかさえ図ることができない。
鷹岡は気づいていないが、彼女はかなりキレている。もちろん、大事な友人達を傷つけた、鷹岡に。
「ねぇ〜、もぉいい？僕お腹空いちゃってさ〜」
「あ、ああ…好きなだけ喰えよ」
「それじゃ〜、いっただきま〜す」
先程の話を聞き、鷹岡が震えた声で許可すると軽快な声色で返事が返ってきた。
その直後、体が圧迫される感覚と、浮遊感に襲われた。
驚き過ぎて声も出ない鷹岡の目の前には、ニヤリと目を細め口角を異様なまでに上げている悠然が。
その時、鷹岡は理解した。
「ま、待ってくれ！頼むから喰うのだけは……！」
「うるさいなぁ……。僕、前にも言ったよね？鷹とは手を組むけどそれだけだって。命令に従うつもりもないし、そもそも指図されるのは大ッ嫌いだって」
それなのに…、と呟く彼の目は、酷く冷めきっていて見つめているだけで体が強ばった。
「あがっ……や、やめ……」
「喋んないでよね〜」
自身の口元に鷹岡の頭を入れようとした時、ザシュッと鋭い音が聞こえた。
『いくら極悪人でも、目の前で食べられるのは見過ごせないな〜』
「アッハ〜、やっぱりそぉなるよね〜」
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お醤油 - とっても面白いです！更新停止中ですがまた更新する予定はありませんか？続きがとっても気になります！ (7月18日 22時) (
レス) @page40 id: b53313ac14 (このIDを非表示/違反報告)
彩豊(プロフ) - こんにちは！凄くおもしろかったです！これからどんな展開になるか気になります_:(´ཀ`」 ∠):作者様の無理ないよう、更新頑張ってください！応援してます☆彡 (2022年10月25日 15時) (レス) @page40 id: 72022c3b56 (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - 由希さん» うわあ！ 嬉しいです(* ´ ▽ ` *) この作品を見て暗殺教室を好きになってくれる人がいることに喜びを感じています！ (2022年5月5日 15時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
由希 - 面白いです！この作品を見て、暗殺教室が好きになりました！ (2022年5月5日 15時) (レス) @page39 id: 2f26b28cc8 (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - やよいさん» 中山くん(笑) 覚えててくれて嬉しいです。きっと彼も喜んでくれてるでしょう……。更新は遅くなると思いますが、これからもよろしくお願いします！ (2022年4月18日 21時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小桜 | 作成日時：2021年12月30日 23時
