１９０話 食べられる直前に ページ23
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((何だ……この化け物！！))
そう、渚の背後に居たのは異形の鬼。
目が４つあり、角が１本突き出ている鬼を見て、生徒達は一気に青ざめる。
鬼の目の前にいる渚は、それよりも青白くなっていて、ぶるぶると震えていた。
「あれが鬼……！」
「友田さんが追っているのも、おそらくアレでしょう」
あらかじめ鬼がいると聞いていた教師陣は至って冷静だったが、それでも表情は険しかった。
「お、おい……
「お？マジ？てか何で鷹はそんなにボロボロなの？」
「そのガキにやられたんだよ……っ！」
「ほぉ〜？」
鷹岡は苦悶の表情で渚を指差す。
遊然と呼ばれた鬼は、手を顎に持っていくとジロジロと渚を観察し始めた。
鷹岡と遊然に板挟みされている渚の顔は、今にも泣き出しそうな程歪んでいた。
「喰うって……渚君を？」
「そんな……！止めて、渚を返してよ……！」
ギロリと遊然達を睨み付けるカルマと、泣きながら訴えかける茅野。
それを筆頭に他の生徒達も叫びだした。
「鷹岡ー！てめぇ負けたくせに、でしゃばってくんじゃねぇ！」
「そうだそうだ！大体喰うって何だよ！」
ギャーギャーと騒ぎだし、制止する先生達の声は届いていない。
すると───。
───ダァァン！！
「「！！」」
「うるっせぇよ。ピーチクパーチク騒ぐんじゃねぇ」
遊然の手が置かれている場所は、ボロボロに崩れていて原型を留めていない。先程の爆音は、彼が床を殴った音だった。
「ヒッ……！」
「あいつ……ヤベェ……！」
それを見た寺坂達は、一瞬にして黙る。いや、声が出せなかった。
ぐるりと首を動かし、皆の表情を一つ一つ見た遊然はうんうんと頷き、渚へと腕を伸ばした。
「よしよし良い子達だね。だいじょーぶ、この子を食べたら君たちも食べてあげるから」
「やっ……止めっ………！」
必死の抵抗も虚しく、渚の身体は遊然の腕へと収まってしまった。
(Aさんは……Aさんは何をしているんです……！！)
タコせんせーと烏間はここにはいないAの姿を思い浮かべ、キッと遊然を睨む。
磯貝達は、今にも食べられそうな渚を、怯えた様子で見つめていた。
あと少しで食べられる───
『ちょ……ストーップ！』
その直前、閉まっていたはずの扉が音を立てて開かれた。
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お醤油 - とっても面白いです！更新停止中ですがまた更新する予定はありませんか？続きがとっても気になります！ (7月18日 22時) (
レス) @page40 id: b53313ac14 (このIDを非表示/違反報告)
彩豊(プロフ) - こんにちは！凄くおもしろかったです！これからどんな展開になるか気になります_:(´ཀ`」 ∠):作者様の無理ないよう、更新頑張ってください！応援してます☆彡 (2022年10月25日 15時) (レス) @page40 id: 72022c3b56 (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - 由希さん» うわあ！ 嬉しいです(* ´ ▽ ` *) この作品を見て暗殺教室を好きになってくれる人がいることに喜びを感じています！ (2022年5月5日 15時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
由希 - 面白いです！この作品を見て、暗殺教室が好きになりました！ (2022年5月5日 15時) (レス) @page39 id: 2f26b28cc8 (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - やよいさん» 中山くん(笑) 覚えててくれて嬉しいです。きっと彼も喜んでくれてるでしょう……。更新は遅くなると思いますが、これからもよろしくお願いします！ (2022年4月18日 21時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小桜 | 作成日時：2021年12月30日 23時
