１８８話 彼等を助ける理由 ページ21
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彼等が上へ行ってから、かなりの時間が経っている。
上から鬼の気配はしないし、烏間先生や晴からの連絡も無いから今は大丈夫だけど……。
それも時間の問題だ。この状況だと、いつ現れても可笑しくない！
目の前で羽を飛ばして遊んでいる鬼を、キッと睨み付ける。
さっき私がぶっ飛ばされたのは、彼が操る羽の風力だったようだ。
未だ痛み続ける背中を無視し、壁に手を伝わせて立ち上がる。
「えっ、まだ立ち上がるの？最大の力で打ち付けたのに」
『乙女にする仕打ちじゃないでしょ』
「え……乙女………？？」
『はっ倒していい？？？』
ガチで不思議そうな顔をする羽角。
軽く殺意を覚えました。
『って、こんな茶番してる暇はないんだよ。早く君を倒さないと、彼等の命が危ぶまれる』
「やっぱり戦うの〜？そのまま諦めちゃおーよ。君にとって、あの子達は他人でしょ〜？」
心底理解できないといった風に肩をすくめる。
そんな彼に、私は今日一の、素晴らしい笑顔を向けた。
『そりゃあ他人かもしれないけどさ。
私にとっては大事なクラスメイトで、大事な友人。
そんな人達が困り果てて、助けを求めているかもしれないんだよ？
それを見て見ぬ振りをするなんて、私は無理。
私が彼等を助ける理由は、それだけで充分だよ』
そう言うと、羽角は大きく目を見開き、呆れたような笑みを浮かべた。
「はっ、綺麗事だね〜」
『綺麗事上等だよ。やらない善よりやる偽善、でしょ？』
ふんっと鼻で笑う彼の頸元に、私は刀の刃を向けた。
『───空の呼吸 肆の型 凍て空』
ごろりと転がった羽角の頭が、サラサラと灰になっていくのを確認すると、踵を返して階段へと向かう。
『急げ急げー！皆の身が危険だ！』
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お醤油 - とっても面白いです！更新停止中ですがまた更新する予定はありませんか？続きがとっても気になります！ (7月18日 22時) (
レス) @page40 id: b53313ac14 (このIDを非表示/違反報告)
彩豊(プロフ) - こんにちは！凄くおもしろかったです！これからどんな展開になるか気になります_:(´ཀ`」 ∠):作者様の無理ないよう、更新頑張ってください！応援してます☆彡 (2022年10月25日 15時) (レス) @page40 id: 72022c3b56 (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - 由希さん» うわあ！ 嬉しいです(* ´ ▽ ` *) この作品を見て暗殺教室を好きになってくれる人がいることに喜びを感じています！ (2022年5月5日 15時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
由希 - 面白いです！この作品を見て、暗殺教室が好きになりました！ (2022年5月5日 15時) (レス) @page39 id: 2f26b28cc8 (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - やよいさん» 中山くん(笑) 覚えててくれて嬉しいです。きっと彼も喜んでくれてるでしょう……。更新は遅くなると思いますが、これからもよろしくお願いします！ (2022年4月18日 21時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小桜 | 作成日時：2021年12月30日 23時
