１８２話 文句を垂れる ページ15
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全員が崖を登りきったのを下から確認すると、私も数秒かけて登った。柱ともなれば、これ位の崖は屁でもない。
草陰に隠れている皆の元に駆けていき、私が辿り着くと同時に建物内へと侵入していく。
私はホテルに侵入したら別行動することになっているため、皆とはここでおさばらだ。
『それじゃあイリーナ先生。私行きますね』
「ああ、アンタは別行動するんだったわね。いってらっしゃい、気を付けなさいよ」
『はは…善良しまーす』
ひらりと片手を振り、皆に気づかれないように移動する。
中にいる警備員とて私達にとっては一般人と同然。気配を消しさえすりゃ攻略なんて何のその。
皆にバレないようにしたのも、これは私の最後の悪足掻き。今回でバレる確率は高いけど、ワンチャンバレないかもだし？？と性懲りも無く思っている。
意地の悪さは師範のお墨付きだ。
『さて……皆がここを去るまでには見つけ出さないとな…』
よしっ、と気合いを入れ、誰もいない物静かな通路を進んでいった。
▼△▼△▼
『しっかし…見つけ出すとは言ったものの……
手掛かりが少なすぎる！
この！？広いホテルから！？どうやって鬼を探せと！！？？』
周りに誰もいない事を良い事に、私は通路のど真ん中でギャンギャンと吠えまくる。
神隠し事件の時も中々範囲広かったけどさぁ……、あん時は協力者がいたじゃん。しかも３人。
今回は１人だよ？きっっっついよ！！
時透君とか伊黒さん辺りは、「だから何？柱なんだからそれくらいできて当然」って飄々とか言いそう……。
いや、言いそうじゃなくて絶対に言うわ。
『鬼の気配さえすれば簡単なんだけどなぁ……。今回の鬼さんは頭も良いみたいだね、ちっとも気配が漏れてない』
ここからじゃ鬼特有の匂いもしないし。
あ゛ーー、しらみ潰しに探すしかないのかな〜。
こんなことなら炭治郎とか善逸とか連れてくれば良かった。あそこらへんは五感が優れてるから、鬼の詮索にはもってこいなのよね。
それを視野に入れてなかった過去の自分に、ぶーぶーと文句を垂れる。
『はぁ……文句言ってても鬼さんが出てくるわけじゃないからな〜。しゃーない、１階ずつ地道に探そう』
はぁ……骨が折れそう。
私は今日一の、深い深いため息をついた。
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お醤油 - とっても面白いです！更新停止中ですがまた更新する予定はありませんか？続きがとっても気になります！ (7月18日 22時) (
レス) @page40 id: b53313ac14 (このIDを非表示/違反報告)
彩豊(プロフ) - こんにちは！凄くおもしろかったです！これからどんな展開になるか気になります_:(´ཀ`」 ∠):作者様の無理ないよう、更新頑張ってください！応援してます☆彡 (2022年10月25日 15時) (レス) @page40 id: 72022c3b56 (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - 由希さん» うわあ！ 嬉しいです(* ´ ▽ ` *) この作品を見て暗殺教室を好きになってくれる人がいることに喜びを感じています！ (2022年5月5日 15時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
由希 - 面白いです！この作品を見て、暗殺教室が好きになりました！ (2022年5月5日 15時) (レス) @page39 id: 2f26b28cc8 (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - やよいさん» 中山くん(笑) 覚えててくれて嬉しいです。きっと彼も喜んでくれてるでしょう……。更新は遅くなると思いますが、これからもよろしくお願いします！ (2022年4月18日 21時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小桜 | 作成日時：2021年12月30日 23時
