任務先でぶりっ子始めました ４

１６８話 手加減はして下さい ページ40

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　何とかあの２人からお許しをもらった。


　流石の２人も依頼主には強く出れないのかな……？


　多分だけど。前にE組制度について反論してたらしいけど。


　皆よりも幾分か遅れて教室へ入ると、そこの空気は既に夏休みに入っているかのように明るいものだった。



「おや、友田さんが来たようですね。皆さーん！１度席に着いてくださーい！」


「「はーい！」」



　どうやら私が来るのを待っていてくれたらしい。ごめんね、そしてありがとう。


　急いで席に着き、せんせーの話を聞いていると、ちょんちょんと肩をつつかれた。



『ん〜？どぉしたのぉ？』


「友田ちゃんさ、どうして遅れてきたの？用事？」


『えーっとねぇ…説教』


「説教？誰から？」


『不死川せんせぇとぉ伊黒せんせぇからだよぉ。今回ぃ、数学と理科の点数あんまり良くなかったのぉ』



　そう言うと、何か思い当たる節があるのか「あ〜」と頷いた。


　良くなかったのはその２教科だけじゃない、というのは別に教える必要はないよね？？



「あの先生達は厳しいからね〜。俺は無いけど、テストの成績が良くなかった人達はげんこつとかくらってたかな〜」



　「痛そうだったな、あれ」と懐かしそうに目を細める彼。


　赤羽君や、あれは懐かしむような代物じゃないよ。痛いの、すっっごく痛いから。


　私でも痛いんだから、一般の中学生なら尚更なんじゃないかな。流石に手加減はしてるよね？？ね？？




「ひとり１冊です」


「……出たよ、恒例過剰しおり」


「アコーディオンみてーだな」


「これでも足りないぐらいです！夏の誘惑は枚挙にいとまがありませんから」



　………鍛練に使おうかな。それとも、伊ノ助にでもあげとく？鍛練にでも使いなよ〜って。

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