150話 予想外 ページ22
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時は早くも放課後。
初めて訪れるせんせー作のプールには、20数名の生徒達が水着を来て散らばって立っていた。
しかし、寺坂君は手にピストル(の形をしたおもちゃ的なものだと思う)を片手にプールサイド(と題した地面)の上からあれこれ指示を出していた。
「おめぇは何でここにいんだよ」
『ふぇ?だってA、泳げないんだもーん』
「……そぉかよ。ま、てめーなんざに期待なんかしてねぇがな」
『寺坂君、ひどぉい!』
お前、いつかボコボコにしてやるかんな?覚えてろよ?
ピキピキと青筋が立つのを必死に抑え、へらりと薄っぺらい笑みを返す。
「……覚悟はできたか、モンスター」
「もちろんできてます。鼻水も止まったし」
「ずっとテメーが嫌いだったよ。消えて欲しくてしょうがなかった」
「ええ、知ってます。
ピストルをタコせんせーに向けて立つ寺坂君。それに対してタコせんせーは、顔の模様……なのか?まあ、そんな感じのを横のしましまに変え、いつもの調子で言葉を放った。
あいにく、殺される気は全く無いらしい。
けれども、タコせんせー。油断はしない方がいい。今回の寺坂君は、単独でこの計画を練った訳じゃないみたいだし。
少し離れた場所に2つ、覚えのある気配が感じられる。
私の記憶が正しければ、この気配は恐らく……。
ジッ、と頭を回転させていると、寺坂君が持っていたピストルの引き金に手を置き、───引いた。
そして、その途端───
───ドグァッ───
『!!』
「え……」
物凄い爆音と共に、地が激しく揺れた。
それからは一瞬だった。
「お、おい……ウソだろ!?」
『み、みんなぁ!!??』
水をせき止めていた場所が何故か爆発し、止まっていた流れが再び戻り、物凄い速さで皆を下流へと押しやった。
流された方にあるのは、険しい岩場。下手したら死人がでるかもしれない………いや、確実に出るだろう。
『っ!悠長にしてる場合じゃないってば……!』
私は慌てて走りだし、岩場へと近づいていった。
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柚子 - 続編移行おめでとうございます!続編絶っっっっっっっっっっ対みますね!頑張って下さい! (2021年12月31日 22時) (レス) id: 12dcb448c9 (このIDを非表示/違反報告)
ネオ - あ、伊黒さんと不死川さんが鬼になってる…。友田ちゃん、それで失神しないあんたはすごいよ…。自信持ちな…(急にお母さんぶってる)小桜さんも、毎回がとっても×100くらい面白いです!いつも応援してます!これからも無理ない範囲で頑張ってください! (2021年12月30日 9時) (レス) @page43 id: 168fbd5e50 (このIDを非表示/違反報告)
柚子 - 友田ちゃん、色々とお疲れ様です…。不死川さんと伊黒さんの説教とか私だったら絶対泣きますね!(・∀・)アハハ いつも友田ちゃんや小桜さんから元気を貰ってます!これからも頑張って下さい!友田ちゃん夏合宿楽しんでね〜! (2021年12月29日 22時) (レス) id: 12dcb448c9 (このIDを非表示/違反報告)
クッキー&クッキー - 修学旅行楽しみです。 鷹岡にどんな風に反応するのかが見どころですね。 やっぱり小桜さんは素晴らしいと思います。 お忙しいとは思いますが、これからも頑張って下さい。 応援しています。 そして毎回毎回コメント返してくれてありがとうございます。 (2021年12月28日 22時) (レス) id: 6665e0c5c3 (このIDを非表示/違反報告)
志麻(プロフ) - 夢主ちゃんはどうやって修学旅行という行事を突破していくのか楽しみ🙃 (2021年12月28日 20時) (レス) @page44 id: 2716732959 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小桜 | 作成日時:2021年11月20日 16時