任務先でぶりっ子始めました ４

１４７話 まぎらわしい ページ19

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『……プールぅ？』


「うん！Aが休んでる間に私達は入ったんだけど、殺せんせーが作ってくれたんだ。本校舎にも行かなくていいし、涼しいから最近は皆良く行ってるの」


『そぉなんだぁ！私もぉ見てみたいなぁ〜』



　鷹岡騒動から数日が経ったある日。私は久しぶりに学校へ足を運んだ。あれから暫く任務が重なっちゃってね。


　なにぶん、鬼殺隊は年がら年中人手不足なもんでして。潜入任務中に他の任務を課せられることも多々ある。


　そんなことよりも、カエデの話によると、なんかまぁ色々あったらしい。片岡さんの事情とか……？ま、第３者が首を突っ込む事じゃないね。


　後、収穫もあったみたいで、タコせんせーは水に弱いらしい。かなり強力じゃない？この弱点。


　カエデからの近況報告的な物を聞きながら、パクパクと昼ご飯である唐揚げを口に入れ、その旨味を堪能する。


　流石は凜、どんな料理でも美味しいなぁ。


　ルンルンとお昼を楽しみながらも、私の視線は無意識にタコせんせーの方へと向かう。



『ねぇ、カエデぇ？』


「ん？どしたの？」


『タk……じゃなかった、殺せんせーぇめちゃくちゃ泣いてるけどぉ、どぉしたのかなぁ？』


「さぁ？殺せんせーは情緒不安定になる時があるから分かんないなぁ……。何か感動する映画でも見たんじゃない？」


『なるほどぉ』



　あり得る。前に潮田君から聞いたことあるんだけど、ベタベタな展開でもボロ泣きしたらしいし。


　そんなことを思っていると、前からイリーナ先生達の声が聞こえた。



「なによ、さっきから意味も無く涙流して」


「いいえ、鼻なので涙じゃなくて鼻水です。目はこっち」


「「まぎらわしい！！」」



　いや、ホントにまぎらわしいな。なんで鼻の下に目があんのよ、流石は超生物(？)。



「どうも昨日から体の調子が少し変です。夏カゼですかねぇ……」



　………え？タコでも風邪なんて引くの？？？

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