96話 しつこいにも程がある ページ8
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近くの店で各々好きなものを購入し、近くの河原で食べることに。
任務中だが、ご飯を食べる時位良いだろうと雑談して盛り上がっていた。そして、その雑談がピークに差し掛かった頃、
prrrrrrrrrr......
と着信音が鳴り響いた。
佐藤達3人は自身の携帯を手に取り確認するも、それは彼等の携帯から発せられるものではなかった。
だとすればその音源はただ1人。
私か。
誰だろうとスマホの画面を確認すれば、そこには【タコ】という文字が。
『げっ』
思わず顔をしかめる。
あ〜、そう言えば今日って平日だよね。ということは学校もあるわけで。私は正々堂々とサボっているわけか。
どうしよう、言い訳なんてこれまでに使い過ぎてレパートリー失くなったんだけど。しかもあのタコのことだ、安易な言い訳なんていとも簡単に見破ってしまうだろう。
これはもう、出ないに限る。
出ないと分かったらタコせんせーも諦めるでしょ。
そんな私の考え通り、やはり電話は切れてしまった。ラッキー。
佐藤達は「出なくて良いんですか?」と聞いてきたが、あの担任は面倒臭い。1度出たら理由は絶対に聞かれるし、最悪の場合には私を探しに来てしまう。
教師の鏡だが、私にとってはありがた迷惑だ。
さて、電話も切れたことだし話の続きを聞きたいな。長谷川の失敗談が面白過ぎる。何だよ「ミミちゃん脱走計画〜共犯者は誰だ!?〜」って。それだけで興味が沸いてしまった。
「それじゃ話しますよ!」
『うんうん!』
ワクワクと長谷川が話し始めるのを佐藤と中山と待っていると、再び、
prrrrrrrrrr......
と着信音が鳴り始めた。
スンッ、と顔が無になるのが分かった。ことごとく今日は邪魔されるな。
そう思いながら渋々スマホを見ると、【タコ】という字が目に飛び込んできた。
『またお前かよ!!!!』
「うおっ!?」
『あ、ごめん』
ったく、理由が思い浮かばなかったから出なかったけど、ずっとかかってくるのは面倒だな。もういっそのこと出る?いや、私じゃ誤魔化しきれないね。
もんもんと悩んでいると、不意に着信音が止む。
お、諦めたか、と思ったらまた鳴り響いた。それが秒間隔で繰り返される。
止んでは、鳴り、止んでは、鳴り。
何これ、新たないじめですか??????
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小桜(プロフ) - 黒姫の夢さん» 心優しいコメントありがとうございます!本当に励みになります。黒姫の夢さんも書いてらっしゃるんですね。応援してます(^-^) (2021年11月19日 22時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
黒姫の夢 - 更新、無理せずに頑張ってください。 とても面白かったです。 私も暗殺教室の夢小説を書いています。 体に気を付けてくださいね? (2021年11月19日 22時) (レス) id: 89b081aabc (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - おもちさん» コメントありがとうございます。更新楽しみにしてくれているのに、全然できなくてすみません……。来週テストが終わるので、その時は沢山更新します! (2021年11月12日 19時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
おもち - 更新楽しみにしています!テスト頑張ってください (2021年11月12日 19時) (レス) id: 31f3b0e2bf (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - カンナさん» コメントありがとうございます。もうすぐテスト期間に入りますので遅くなるかもしれませんが、精一杯頑張って更新します! (2021年10月30日 12時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小桜 | 作成日時:2021年10月8日 22時