127話 寝かせてよ、切実に! ページ39
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『......眠い』
「...あんた......大丈夫?」
タコせんせー達に鬼殺隊の存在がバレて、早数日。
特に代わり映えのしない日々だったけれど、強いて言うならば鬼殺隊があと少しで政府公認になりそうだという事と、私の任務が多忙だった事ぐらいかな。
今日で6徹目ですね、今すぐ寝たいです。
任務から直行で学校へ来た私は、只今職員室でイリーナ先生とお喋り中。
イリーナ先生の体験談は凄く面白いから、寝たいのに寝れない。聞き逃したくないよ、いつ聞けるのか分かんないんだから。
しかし、限界というものは誰にでも来るらしく、いつの間にかこっくりこっくりと小舟をこいでいた。
「おや、Aさん。おはようございます」
『おはようございますタコせんせー、そしておやすみ』
「ちょちょちょちょ、流れるように寝ないで下さい!もうすぐホームルームが始まりますよ」
タコせんせーの言葉に、『えー』と不満の声を上げる。
『せんせー!1時間目、1時間だけで良いので寝るのを許してください!!』
「にゅやぁ......それはちょっと...」
『お願いしますよ、せんせー!6徹目なんですよ私。このままだと鬼に殺されるんじゃなくて、過労に殺されます!』
「そんなに!?」
中々折れてくれないなこのせんせー。そういや、修学旅行の時もしぶとかったっけ。何でこんな時だけ真面目なの!
『お願いしますぅぅぅ!』と鬼殺隊として、人としての恥を捨てながら懇願していると、「別に良いんじゃない?」と第3者の声が。
『イリーナ先生......!』
「Aは地頭が良いから、1時間寝た位じゃ成績落ちないわよ。それにいつも授業受けてないんだし」
いつも受けてないわけじゃないんだけどね。
でもイリーナ先生、ナイス!!
「う〜ん......それもそうですねぇ。
いいでしょう。1時間目だけ寝ることを許可します。ですが、それ以降はきちんと受けて下さいね」
『ホントですか!?ありがとうございます!』
ようやく許可が下りた。タコせんせーありがとう。
イリーナ先生に至っては、もう神の領域。今度何か備えとくね。
「ではAさん、ホームルームに......って、なんでイリーナ先生を拝んでるんですか?」
『今日のMVPですからね』
「早くありませんか?」
『そんなことないですよ』
MVPに時間は関係ありません。(A談)
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小桜(プロフ) - 黒姫の夢さん» 心優しいコメントありがとうございます!本当に励みになります。黒姫の夢さんも書いてらっしゃるんですね。応援してます(^-^) (2021年11月19日 22時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
黒姫の夢 - 更新、無理せずに頑張ってください。 とても面白かったです。 私も暗殺教室の夢小説を書いています。 体に気を付けてくださいね? (2021年11月19日 22時) (レス) id: 89b081aabc (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - おもちさん» コメントありがとうございます。更新楽しみにしてくれているのに、全然できなくてすみません……。来週テストが終わるので、その時は沢山更新します! (2021年11月12日 19時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
おもち - 更新楽しみにしています!テスト頑張ってください (2021年11月12日 19時) (レス) id: 31f3b0e2bf (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - カンナさん» コメントありがとうございます。もうすぐテスト期間に入りますので遅くなるかもしれませんが、精一杯頑張って更新します! (2021年10月30日 12時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小桜 | 作成日時:2021年10月8日 22時