123話 保護者同士 ページ35
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『それじゃあ、鬼殺隊について話しますね。
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......と、言いたいところなんですが、少々待ってもらってもいいですか?』
私は先生達にそう告げ、窓の外をじっくりと眺めた。
そろそろ来てもいい頃なんだけど......。
『あっ、来た』
校門あたりに2つの人影が見え、声を上げる。
「来たとは......誰のことですか?」
『私の先輩方です。すっごく怖いんですよ』
人差し指をピンッと立ててそう言えば、頭をガシッと掴まれた。
「誰が怖いってェ?あ''ぁ?」
『ひぇ......!さ、実弥さん......!』
頭を掴まれている為、後ろにいる実弥さんの表情を確認することはできないが、ヒシヒシと伝わってくるオーラと顔を青くしているタコせんせーの表情から色々察せた。
貴方のその顔が怖いんですよ、と言おうとしたが、それを言ったら火に油を注ぐだけのことだし、寸でのところで踏みとどまった。
てか来んの早くないです?さっき校門付近にいましたよね??
「不死川、そこら辺で止めておけ。そいつはもう手遅れだ」
「......それもそうだな」
『ちょ、納得しないで下さいよ!』
ギャンギャンとわめいていると伊黒さんに凄い眼光で睨まれたから即止めた。
蛇柱さん、怖い。
ブルブルと震える私をよそに、鬼殺隊についての説明が始まった。
「今日はそこの木偶の坊が失態を犯した為、鬼殺隊の存在がバレてしまったお前らに説明しに来た。本来ならばこのような面倒な事はしないが、お館様のご命令だ。仕方なくやってやる」
「こいつがやらかさなければ、良かった話なんだけどなァ」
『うっ、耳が痛い......』
容赦ない言葉と冷たい視線により、私のライフはほぼ無いに等しかった。これだから苦手なんだよこのコンビ!!絶対配役間違ってるから!
「わざわざ足を運んで頂き感謝する。
今回の件はしつこく聞いたこいつにも非はある。友田さんばかり責めないでやってくれ」
「ニュッ!」
「いや、もとを正せば口を滑らせたこいつのせいだからな。そっちこそ気にするな」
『何この保護者同士の会話......』
話し合う烏間先生と実弥さん達。完璧に子供同士がやらかした時の保護者の会話だよ。
子供は私とタコせんせー?
『何かヤダ』
「酷いです!」
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小桜(プロフ) - 黒姫の夢さん» 心優しいコメントありがとうございます!本当に励みになります。黒姫の夢さんも書いてらっしゃるんですね。応援してます(^-^) (2021年11月19日 22時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
黒姫の夢 - 更新、無理せずに頑張ってください。 とても面白かったです。 私も暗殺教室の夢小説を書いています。 体に気を付けてくださいね? (2021年11月19日 22時) (レス) id: 89b081aabc (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - おもちさん» コメントありがとうございます。更新楽しみにしてくれているのに、全然できなくてすみません……。来週テストが終わるので、その時は沢山更新します! (2021年11月12日 19時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
おもち - 更新楽しみにしています!テスト頑張ってください (2021年11月12日 19時) (レス) id: 31f3b0e2bf (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - カンナさん» コメントありがとうございます。もうすぐテスト期間に入りますので遅くなるかもしれませんが、精一杯頑張って更新します! (2021年10月30日 12時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小桜 | 作成日時:2021年10月8日 22時