122話 偏見はいけません!! ページ34
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コンコンと職員室の扉を叩き、『すみません、友田です』と声をかけた。
すると、中なからガサガサッ、ドコッ、と慌ただしい音が聞こえてきた。
中で何が起こってるんだ......?
興味がわいた私は、扉をそーっと開けて隙間から覗こうとしたのだが。
「Aさん!!お待ちしておりましたよ!!」
『ギョッッッッ!!』
スパァン!!と勢いよく扉が開き、目の前にタコせんせーの顔面が広がった為それは叶わなかった。どこかのサカナ博士みたいな声出ちゃったよ。
『何か慌ただしかったですけど何かあったんですか?』
「何もありませんよ」
『いや、でも──』
「ありませんよ?」
『アッ、ハイ』
タコせんせーの有無を言わせぬ声色に、私は追及するのを止めた。これ以上深追いしたらヤバそうな雰囲気だ。
まあ、タコせんせーの事だしあっち系のことなんだろうな。
『......せんせー、隠すなら徹底的にして下さいね』
「エッ、もしやバレて──いやぁぁぁ!そんな冷たい目で見ないで!」
触手で目元を覆いながら叫ぶタコせんせー。
やっぱりあっち系なんだ......。
呆れながらも『ほら、大事な話するんですから中に入ってくださいよ』とタコせんせーを職員室へ押し込む。
途中、「ちょ、先生の扱い雑すぎません!?」とか言う声が聞こえたけど、あえてスルーさせてもらう。
「......何やってんのよあんた達...」
『お、イリーナ先生に烏間先生』
中には資料らしき物を片手に持っている烏間先生と、コーヒーを飲んでいるイリーナ先生。
イリーナ先生はもちろん、烏間先生は顔にこそ出さないけど絶対呆れてるんだろうな。
「A、あんたその喋り方の方が良いわよ。絡みやすいわ」
「奴から話は聞いていたが、本当に作っていたんだな」
『まぁ、はいそうですね。こっちが素ですね』
「何でぶりっ子なのよ?」
『え?楽しそうだったからに決まってるじゃないですか』
「......」
『ちょ、そんな目で見ないで下さい!!』
本当のこと言っただけなのに引いた目で見られたんですけど。
ぶりっ子だって、喋り方がそうなだけであって悪い子と決まった訳じゃないんですよ!?
偏見はいけないんですよ!(前に私もしてた?...気を付けます)
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小桜(プロフ) - 黒姫の夢さん» 心優しいコメントありがとうございます!本当に励みになります。黒姫の夢さんも書いてらっしゃるんですね。応援してます(^-^) (2021年11月19日 22時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
黒姫の夢 - 更新、無理せずに頑張ってください。 とても面白かったです。 私も暗殺教室の夢小説を書いています。 体に気を付けてくださいね? (2021年11月19日 22時) (レス) id: 89b081aabc (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - おもちさん» コメントありがとうございます。更新楽しみにしてくれているのに、全然できなくてすみません……。来週テストが終わるので、その時は沢山更新します! (2021年11月12日 19時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
おもち - 更新楽しみにしています!テスト頑張ってください (2021年11月12日 19時) (レス) id: 31f3b0e2bf (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - カンナさん» コメントありがとうございます。もうすぐテスト期間に入りますので遅くなるかもしれませんが、精一杯頑張って更新します! (2021年10月30日 12時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小桜 | 作成日時:2021年10月8日 22時