任務先でぶりっ子始めました ３

１１８話 命の危険 ページ30

.


やったぁぁぁぁぁ！！E組が勝ったぞー！！


あの調子に乗ってた本校舎の奴らのテンション下げてやったぞ！(クソ)


あ、どうも。素の私を知っている人がいないので、心で叫び荒ぶっていている友田Aです。



本日大活躍した杉野君が磯貝君達を囲まれているのを横目に、ニヤニヤと緩んでしまう頬を必死に手で隠す。


今まで上にいた奴が下にいる奴に負けたりするどんでん返し、私の大好物です。


ニヤニヤ、うふふと彼等を見ていれば、不意にゾワッ、とするような殺気が私を背中から貫いた。


一気に体中から血が抜けていくような感覚に陥る。おそらく今の私は真っ青になっているだろう。


１つだけ、心当たりがある。


もう連絡がいったのかな、相変わらず仕事が速いんだね。


ぎぎぎ、と錆び付いたロボットのような動きで後ろを振り返る。


私の視線は１つの場所に釘付けとなった。


ギラギラと光る、さっきの進藤君並み、いやそれ以上の凄味を感じる視線。ドバッ、と一気に汗が流れる。


２つの目が私を射貫く。
その少し下でニヤリと笑って口角を上げている口。


彼は口パクでこう言った。



《 は や く 来 や が れ 》



どこに、とは絶対に聞けない。ぴくっとひきつる頬を何とか上げ、ぎこちない笑みを浮かべて頷く。


これは、逆らったら私の命がねぇな。


皆はもう分かったよね？
この学校で私が怯える人と言ったら、２人しかいない。


その内の１人、おはぎと弟が大好きな柱だよ。


不死川実弥。
椚ヶ丘中学校の数学教師、改め、鬼殺隊風柱。


そんな人に殺気放たれながら言われたら、素直に応じるしかないよね。断ったら後が怖い。








仲間に殺されそうになる私って一体......？？？？


───────────────────────────

明日からテスト期間に入りますので、更新遅くなるかもしれません！！

１１９話 威圧感のヤバい２人→←１１７話 ゲームセット

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す