102話 いざ、勝負! ページ14
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佐藤達を隠に預け、私は鬼の元へと向かう。
異形の鬼は木にめり込んでいた。あ、そういや蹴ったんだっけ。
「お前......柱だな?」
『へぇ、気づいちゃうんだ。雑魚鬼ならば気づくことはそうそうないけれど......、アンタはそこら辺とは違いそうだ』
「ハッ、当たり前だ。俺をそこらの雑魚と一緒にしないでくれるか?」
『私からしたら雑魚も当然なのだけど』
ゆったりと鬼が立ち上がる。
そいつの身長はおよそ2mくらい。大きいな。岩柱さん位?
髪は短くて、少し赤みがかっている。瞳はゾッとするようなおぞましい色。黒と紫がごちゃ混ぜになったみたいな、そんな感じ。 ガタイもいいし、沢山の人を喰ってきたのが手に取るように分かる。
「俺の名は
『鬼のくせして洒落た言葉を使うのね。けれど生憎、それは叶わない。
鬼殺隊 空柱 友田A。貴方の頸をはねる剣士の名よ』
▼△▼△▼
佐藤side
「スッゲェ」
「早っ。目で追えないよ...」
「これが柱の実力かぁ」
俺達は少し離れた場所で隠の方々に手当てをしてもらいながら、それぞれ言葉を漏らす。
京と名乗った鬼と友田さん、それぞれが宣戦布告というのだろうか、勝利宣言のようなものをして戦闘に入った。
宣言しただけあって、双方の実力はかなり高い。どちらかと言うと友田さんの方が勝っているかな。
『空の呼吸 壱の型 飛天』
『空の呼吸 肆の型 凍て空』
次々と呼吸を繰り出し鬼を追い詰める。そこには数日前までの、あのおちゃらけた友田さんの姿は無かった。ただ淡々と鬼の頸を狙っている、まるで別人のような友田さんがそこにはいた。
鬼の顔には次第に焦りが見えてきて、友田さんの攻撃を避ける動きも、段々と鈍っていた。それを見逃さなかった友田さんは、ここぞとばかりに攻撃を仕掛ける。
『空の呼吸 伍の型 時化空』
「かはっ......!」
広範囲の技だった為、鬼は避けきれず攻撃をモロに食らった。鬼の身体が、弾丸の如く森を突っ切ってしまい、俺の視界から消えていった。それを追いかけるよう、友田さんも走り出す。
「俺達があれだけ手こずった奴をいとも簡単に......」
「柱すごい......尊敬する」
「同感」
俺達は友田さんがあの鬼を附箋することを信じて、友田さん達が消えていった暗闇を見つめた。
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小桜(プロフ) - 黒姫の夢さん» 心優しいコメントありがとうございます!本当に励みになります。黒姫の夢さんも書いてらっしゃるんですね。応援してます(^-^) (2021年11月19日 22時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
黒姫の夢 - 更新、無理せずに頑張ってください。 とても面白かったです。 私も暗殺教室の夢小説を書いています。 体に気を付けてくださいね? (2021年11月19日 22時) (レス) id: 89b081aabc (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - おもちさん» コメントありがとうございます。更新楽しみにしてくれているのに、全然できなくてすみません……。来週テストが終わるので、その時は沢山更新します! (2021年11月12日 19時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
おもち - 更新楽しみにしています!テスト頑張ってください (2021年11月12日 19時) (レス) id: 31f3b0e2bf (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - カンナさん» コメントありがとうございます。もうすぐテスト期間に入りますので遅くなるかもしれませんが、精一杯頑張って更新します! (2021年10月30日 12時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小桜 | 作成日時:2021年10月8日 22時