１０１話 私の名は ページ13
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『はぁ...はぁ...はぁ...』
「A！こっちだ早く！！」
『分かってるわよ！』
晴の後を、私に出せる最大限の速度で追いかける。
ああ、もう最悪だ！よりによって何でこんな時に！
せめて私が居る時にして欲しかったよ、もぉ！！
心の中でダラダラと愚痴を溢す。
この最悪な状況の決め手は、私の爪の甘さだ。
これまで出てこなかったから、今回も大丈夫。何の根拠も無いのに、そう判断してしまった。私の悪いところだ。
だから未だに時透君に馬鹿にされるんだ！
▼△▼△▼
ようやく町に着いた。私は直ぐ様、外れまで走り屋敷を目指す。
途中、数名の隠とすれ違った。
「空柱様！」
『遅くなってすみません、ただいま到着しました。
状況はどうなっていますか？』
「３名の一般隊士が対峙しています。ですがこの鬼、前世で言う十二鬼月と同じ位のレベルだそうです。一般隊士で太刀打ちできるかどうか......」
『そう......、十二鬼月ね......。
私は応戦に向かいます。貴方達はここで待機していて下さい』
「「はい！」」
隠さん達と別れ、佐藤達がいる場所まで再び走る。
鬼の気配をたどって、走る、走る、走る。
......！ いた！
そこには、体のいたる所から血を垂れ流している佐藤達と、異形の鬼の姿が。
あれが【神隠し事件】の元凶となる鬼ね。
私は刀を抜いて、今まさに攻撃を仕掛けようとしている鬼の腕を斬って、佐藤達の前に降り立った。
『空の呼吸 肆の型 凍て空』
「なにっ......！？」
「......！友田さん！」
「来てくれたんですね...」
「良かったぁ......」
緊張が解けたのか、ぺたりとその場に座り込んだ長谷川。
佐藤と中山の目もうるうるとしていて、今にも溢れ堕ちそうだった。
一般隊士、しかもこの間入隊したばかりの隊士には、荷が重すぎる任務というか、相手だったね。
私は目の前で棒立ちしていた相手を回し蹴りで遠くへ飛ばし、その間に３人を安全な場所へ移動させる。
『３人共、よく頑張ったね。十二鬼月レベルの鬼相手に持ちこたえるなんて、本当に凄いよ。後は私に任せて！』
そう言って鬼の元へ向かおうとする私の羽織の裾を、佐藤がギュッと掴んだ。その彼の目は、まるで親を見失った雛鳥のような、不安の色を灯していた。
「負けませんよね......？」
『......当たり前じゃない。私を誰だと思ってるの？
鬼殺隊・空柱の、友田A。鬼は必ず滅します！』
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小桜(プロフ) - 黒姫の夢さん» 心優しいコメントありがとうございます！本当に励みになります。黒姫の夢さんも書いてらっしゃるんですね。応援してます(^-^) (2021年11月19日 22時) (
レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
黒姫の夢 - 更新、無理せずに頑張ってください。 とても面白かったです。 私も暗殺教室の夢小説を書いています。 体に気を付けてくださいね？ (2021年11月19日 22時) (レス) id: 89b081aabc (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - おもちさん» コメントありがとうございます。更新楽しみにしてくれているのに、全然できなくてすみません……。来週テストが終わるので、その時は沢山更新します！ (2021年11月12日 19時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
おもち - 更新楽しみにしています！テスト頑張ってください (2021年11月12日 19時) (レス) id: 31f3b0e2bf (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - カンナさん» コメントありがとうございます。もうすぐテスト期間に入りますので遅くなるかもしれませんが、精一杯頑張って更新します！ (2021年10月30日 12時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小桜 | 作成日時：2021年10月8日 22時
