任務先でぶりっ子始めました ２

８５話 砂糖に蟻が群がるよう ページ40

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ポカーンと半数の女子が目を丸める中、いち早く反応したのは女子で唯一の友達のカエデだった。



「A！凄いよ入るなんて！運動得意って本当だったんだ！」


『ありがとぉ！バスケは初めてだからぁ不安だったんだけどぉ入って良かったぁ！』


「初めて！？あんなに上手なのに！？凄すぎだよ！」


『褒めすぎだよぉ』



この子素直すぎだろ。止めてくれ、照れるでしょーが。


鬼殺隊は化け物並みの運動神経してるからね。これくらいの動作は無造作ないわけよ。
本当の天才というのは、刀握って３ヶ月もしない間に柱になる時透君みたいな人のことだよ。


あの子本当に私より年下なのか？？



「友田さん！」


『はぁい？』


「貴方凄いわね。ここからゴールを決めちゃうなんて！」


「ほんとほんと！訓練に出ないから運動はできないものだと思ってたよ！」



うんまあ、そう思うわな。

てか食い付きが激しいよ。片岡さんと岡野さん近すぎ。



「これで勝利に１歩近づいたね！」


『カエデぇ！』



岡野さんの後ろからヒョコっと出てきたカエデに、バッと飛び付く。救世主カエデじゃん。前は勇者カエデだったけど。


気づいたら多くの女子が私達を囲んでいた。
ああ！！軽々しくこんなことするんじゃなかった！！


─────────────


「勉強もできて...」


「運動もできるとか......」


「もう人生勝ち組じゃん」


「あとは性格だね」


「うん、性格だよね問題は」


「やっぱりぶりっ子だから目当ての男がいるとか！？」


「え〜？そうかな？」


「いるかもよ？良く一緒にいる渚とかカルマとか？」


「あー！あり得る！」


私が片岡さん達に攻められている間、輪の外で中村さん達がこんな話をしていたのを、私は知らない！！

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