７７話 空振り ページ32
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あれだけ大きな気配がしたのに一向に見つからない。何故だ。
辺りには生臭い血の匂いが充満していて、ツーンと鼻を刺激する。
ここに鬼がいたのは間違いなさそうだけど...。死体が無いってことは全部喰ったのか！？
『晴ー！鬼の居場所って分かるー！？』
「多分こっちだ！」
『多分って......』
先を行く晴を追いかけ、曲がりくねった道を進んでいく。
背の高い木々の間を縫うようにして進み、ようやく視界が晴れた。
あれ、いつの間にか下ってたのかな？
そこに見えたのは本校舎の壁。裏側かな？
キョロキョロと周りを見るも、どこにも鬼の姿は無かった。
......気のせいだったのかな？
「お前、こんなところで何してんだァ？」
『あ、実弥さん』
声のした方を見れば、校舎の窓からこちらを見ていた実弥さんが。
『鬼の気配がしたので来たんですけどね...。実弥さんは感じませんでしたか？』
「鬼だとォ？...あぁ、確かに感じたが、山の上の方からだったからなァ。お前が行くと思って行かなかったんだよォ」
『やっぱり鬼はいましたよね......』
でも実際、私も実弥さんも鬼は見ていない。
腐っても私は柱。柱２人が一般人と鬼の気配を間違うはずがない。
『......勘づかれて逃げられた...っていうのが妥当だな』
「そうだろうな。鬼殺隊の気配に敏感な奴は意外と多いからなァ」
『ですね』
逃げたと言っても油断はできない。いつ戻ってくるかは分からないからね、常に警戒は怠らない。
『取り敢えず......、暫くは巡回に力を入れないとですね』
「あぁ、そうだな。じゃ、俺は理事長に話しに行くかァ」
『あ、ならそっちは任せます。私は伊黒さんに伝えときますね』
必要事項だけ伝え、実弥さんと別れる。
２・３日は巡回の時は警戒を強めなきゃ。
特に私が受け持ってる山の中は、鬼が発生しやすい。気を張って過ごさなければ。、
そう考えると何だかどっと疲れが押し寄せるよ。
はぁぁぁぁ。
タコせんせー達の勝負をほっぽって来たのに、まさかの空振りとか......最悪過ぎる！
明日カエデに勝敗を聞かなきゃな。
気になりすぎて眠れない。寝る時間も無いけれど！！！
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小桜(プロフ) - 猫耳パンさん» こちらの方でもコメントくださり、本当にありがとうございます😃大好きと言ってもらえて嬉しいです！ (2021年11月26日 22時) (
レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
猫耳パン - この作品大好きです。 これからも頑張ってください。 (2021年11月26日 22時) (レス) @page14 id: f830ddeebe (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - コメントありがとうごさいます。凜ちゃんの生みの親としてとても嬉しいです！ (2021年11月7日 20時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
こぐら - とっても面白いです！凛ちゃんのキャラが個人的に好きです。可愛い...！ (2021年11月7日 20時) (レス) @page44 id: c60a472fe3 (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - せせせせせええええええええええええさん» とっても嬉しいコメント、ありがとうございます！毎日更新できるように頑張ります！ (2021年10月3日 20時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小桜 | 作成日時：2021年8月24日 22時
