６９話 兄弟 ページ24
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「ねぇイトナ君。ちょっと気になったんだけど」
『？』
赤羽君がイトナ君に話しかけた。
どーでもいいけど、私を挟んで会話せんで欲しい。
「今、外から手ぶらで入ってきたよね。
外、どしゃ降りの雨なのに...なんでイトナ君、１滴たりとも濡れてないの？」
あ、確かに。考えても無かったわ。
壁の向こうはさっきと変わらずに、雨がザァサァと降り注いでいる。それなのに濡れてないのは可笑しい。
傘射してても濡れるのに。
堀部君はきょろきょろと教室を舐めるように見た後、私の机の前を通って赤羽君の前へと足を運んだ。
「......おまえは、多分このクラスで１番強い......」
そこまで言った後、不意にこちらを見た。
え、なになに。怖いって。
「違ったみたいだ」
堀部君はそれだけ呟くと、ゆったりとした足取りで私の前へと来た。
止めてぇぇぇ！？取って食っても美味しくないから！
「このクラスで１番強いのは、お前だな」
「「！？」」
『は？』
何で...、どうしてそれが貴方に分かるの？
あれ、私達って初対面だよね？記憶に無いだけで実は会ったことある？？？
「けど安心しろ。俺より弱いから......俺はお前を殺さない」
堀部君は私の頭をくしゃくしゃと撫でながら言う。
いや安心できないよ！
それってつまりは、君より強かったら殺すってことでしょ！？私一応は柱だからね？ワンチャン君より強いよ、多分。
「俺が殺したいと思うのは、俺より強いかもしれない奴だけ。この教室では殺せんせー、あんただけだ。
......まぁ、あいつもギリギリのラインだがな」
こっち見ないで！ラインギリギリって、もうほぼアウトじゃね？？
私、堀部君には近づかない......って！席隣だったぁぁぁぁぁぁぁぁ！！
「強い弱いとはケンカの事ですか、イトナ君？力比べでは先生と同じ次元には立てませんよ」
そりゃそうだよ、せんせーに勝てるとしたらそいつも超生物だ。そんな奴がゴロゴロいるわけない......。
「立てるさ。
だって俺達、血を分けた兄弟なんだから」
!?
き
「「き」」
「「き」」
「「き」」
「「き」」
「「兄弟ィ!?」」
「負けた方が死亡な、兄さん」
実は地球って超生物に侵略されてたりする？？
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小桜(プロフ) - 猫耳パンさん» こちらの方でもコメントくださり、本当にありがとうございます😃大好きと言ってもらえて嬉しいです！ (2021年11月26日 22時) (
レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
猫耳パン - この作品大好きです。 これからも頑張ってください。 (2021年11月26日 22時) (レス) @page14 id: f830ddeebe (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - コメントありがとうごさいます。凜ちゃんの生みの親としてとても嬉しいです！ (2021年11月7日 20時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
こぐら - とっても面白いです！凛ちゃんのキャラが個人的に好きです。可愛い...！ (2021年11月7日 20時) (レス) @page44 id: c60a472fe3 (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - せせせせせええええええええええええさん» とっても嬉しいコメント、ありがとうございます！毎日更新できるように頑張ります！ (2021年10月3日 20時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小桜 | 作成日時：2021年8月24日 22時
