６０話 あ...浅野？ ページ15
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「ン''ンッ！ 話は終わったかい？」
「あ、はい。すいません」
「それじゃあ本題に入ろう」
咳払いをして会議を始めようとした彼。
どっかで会ったことがあるのかな？見覚えがある。誰だろう？
「君」
名前を覚えるのは苦手だけど、容姿とかは覚えられるんだけどなぁ。会ったことないのか？
「聞こえているのか？」
いやでも、こんなに既視感があるんだよ？
「ちょ、友田さん！」
『んぇ？』
どしたの片岡さん。そんなに焦っちゃって。
あれ？磯貝君も慌ててる？
『どぉしたの？』
「どうしたのって......聞こえてなかったの？」
『？ なんのことぉ？』
呆れたようにため息をつく片岡さんと、その隣で苦笑している磯貝君。
それに加えてチクチクと刺さる視線。
わぁ、目立ってる！
「浅野君が貴方に話しかけていたのよ」
『浅野...君？』
片岡さんの指差す方には、既視感ある男くんがいた。浅野君って言うのか。
......ん？浅野？
『ぇ......浅野ぉ君ってぇ』
「そう、理事長の実の息子よ」
『ひょぇ〜』
道理で！なんか既視感があると思ったよ。
浅野さんの息子さんだったのね！納得納得。
それにしても......、
めっちゃ睨んでくるんだけど！？何故！？
『な、何かごよーですかぁ？』
ヤバい。片岡さん達の様子を見ても、私が何かをしたのは確実だ。自分の世界にでも入り込んじゃったのかも。
うーわ、最悪ッ！
「君」
『は、はいぃ！』
「後で話がある。部屋の外で待っていてくれ」
『わ、分かりぃましたぁ』
浅野君が頷くのを見届けて外に出る。あそこの空気は嫌いだ。息が詰まりそう。
廊下の壁にもたれながら、会議が終わるのをひっそりと待つ。
誰もいない廊下には、私の呼吸音と会議室から漏れる人の声が静かに木霊していた。
てか話って何だろ。私とあの人は初対面のはずだから話すようなことは無いと思うけど...。
『あれ、そういえば名前何だったっけ？』
さっきまで言ってたんだけどな〜。忘れた。
あさ、あさ......朝日君？いやちげぇ。
理事長さんの息子さんだから理事長さんと名字は同じなんだろうけどさ、理事長さんのことは名前呼びしないしなぁ。
勝手にあだ名つけてもいいかな？いいよね(自己完結)。
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小桜(プロフ) - 猫耳パンさん» こちらの方でもコメントくださり、本当にありがとうございます😃大好きと言ってもらえて嬉しいです！ (2021年11月26日 22時) (
レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
猫耳パン - この作品大好きです。 これからも頑張ってください。 (2021年11月26日 22時) (レス) @page14 id: f830ddeebe (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - コメントありがとうごさいます。凜ちゃんの生みの親としてとても嬉しいです！ (2021年11月7日 20時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
こぐら - とっても面白いです！凛ちゃんのキャラが個人的に好きです。可愛い...！ (2021年11月7日 20時) (レス) @page44 id: c60a472fe3 (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - せせせせせええええええええええええさん» とっても嬉しいコメント、ありがとうございます！毎日更新できるように頑張ります！ (2021年10月3日 20時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小桜 | 作成日時：2021年8月24日 22時
