3話 タコせんせー ページ6
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何だこの生物。タコか?タコなんだな。(勝手に納得)
風が急に吹いたと思ったら、そこに居たのはタコ。
ブヨンブヨンしてて何か.........きもっ!
黄色タコとか聞いたことないぞ。鬼か?いやでも、気配はしてない。じゃあ違うか。
未確認生物か?地球外から攻めてきたのか?
疑問しか浮かばないよ。
「私はE組で教師をしています、殺せんせーです。Aさん、よろしくお願いします」
そう言い触手を伸ばしてきた。
『よろしくぅお願ぁいしまぁすっ!タk──じゃなぁくて、殺せんせーっ!』
「最初何を言いかけたんです?」
『嫌ですねぇ、聞き間違えじゃあないですかぁ?』
あっぶねぇ!タコって言いかけたよ。ぶりっ子ならそんなことはいわないよね?
ね??
「そうですか。では、皆さんに紹介しますので付いてきてください」
『はぁい!』
我ながら気持ち悪いと思う声色で返事をし、タコせんせー(あだ名をつけさせてもらったぜ!)の後に付く。
今気付いたんだけどさ、ここの教師って誰1人として私のぶりっ子を批判してないね。
普通なら「何だこいつ」的な顔で見られても可笑しくないのに、逆に歓迎されたよ。
心が広すぎる。いや、優しすぎるのか?
理事長さんなんて露骨過ぎて、私のお豆腐メンタルはズタボロさ!
ってなこと考えてる内に教室にご到着でーす。
「では、呼んだら入ってきて下さいね」
『分かりぃましたぁ』
タコせんせーはそれだけ指示すると、教室へと消えていった。
「おはようございます。今日は転校生がいますので、発砲は無しです」
「「やったー!!」」
わっ!
急な大声に思わず耳を塞いでしまった。声を揃えて叫ぶとか仲良しかお前達は。
「それでは入ってきて下さい」
おっ、呼ばれた。
身なりを整え、声帯を調整する。
ここからが本番だ。いかにぶりっ子を極められるか......。第一印象は大事だぞっ!
自分で自分を鼓舞し、ガラガラと戸を開ける。
教壇付近まで行き、教室を見回す。
好奇心の視線がグサグサと刺さっていく。ふっ、これからそれを裏切ることになるなんて心が痛むよ。
「それでは自己紹介を」
『はぁい!今日からぁ転校してきましたぁ、友田Aですっ!私が可愛いからぁって、皆惚れないでねぇ?』
タコせんせーに促され、自己紹介をする。
それを終えた途端、さっきの好奇心の視線はすっと消え去り、冷たい視線へと移り変わった。
Aさん、悲しい!!
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小桜(プロフ) - 実力派エリートさん» うわぁぁ! 本当ですね、間違ってました! 私も英語が苦手なことがバレてしまった……。こんな初歩的なのに。教えていただきありがとうございます。訂正してきます! (2022年8月21日 10時) (レス) @page14 id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
実力派エリート - コメント失礼します。 I'm tired. の訳は私は疲れています。ではないでしょうか。違ったらすいません。 (2022年8月21日 10時) (レス) @page14 id: 4673827fe0 (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - nanako1201さん» ご指摘感謝いたします! 訂正しました! (2022年7月25日 17時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
nanako1201(プロフ) - 鬼にならんことをだと鬼になりますようにって意味になっちゃいますよ! (2022年7月23日 18時) (レス) @page16 id: ced68c71ce (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - 如月蛍さん» コメントありがとうございます!ご指摘感謝致します。全部直してきました!また誤字脱字がありましたら教えて頂けると有難いです......!(ボソッ (2021年8月17日 22時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小桜 | 作成日時:2021年6月28日 22時