46話 反抗期 ページ49
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次の瞬間、
彼女の横に現れたのは、あのゴツイ銃機なんかじゃなく、
色とりどりの、それはもう美しく、
咲き乱れている、沢山の花達だった──。
あの迷惑な発砲攻撃が来ると思っていた皆は、突然の出来事に唖然とするばかりだった。
私はというと、自分の考えが当たっていることを確信したため、隣に座る赤羽君にニヤニヤとした、我ながら気持ちの悪いと思う視線を送っていた。
ちょっと性格悪いかもしんないけど、気にしないでね♡
「............花を作る約束をしていました」
律さんは、呆然とする皆をそのままに、何やら語り始めた。私はそれに耳を傾ける。
「殺せんせーは私のボディーに......計985点の改良を施しました」
985点......!? 何そのえげつない数。
てかあれだね。もし律さんがAIじゃなかったら、即警察行きになるような内容だ。
「そのほとんどは......
学習したE組の状況から、
「......素晴らしい。つまり''律''さん、あなたは」
「はい。私の意志で
髪先をクルクルと指でいじりながらニコッと笑う律さんに、生徒のほとんどが顔に笑みを浮かべた。
やっぱり、律さんは私の思ってた通りの子だった。
「殺せんせー。こういった行動を''反抗期''と言うのですよね。''律''は悪い子でしょうか」
「とんでもない。中学3年生らしくて大いに結構です」
タコせんせーは顔を朱色に染め、丸のマークを浮かべながら誉めた。
なんて素晴らしい反抗期......!!
こうして律さんは、本当の意味でE組の一員となった。皆に囲まれている律さんは、とても輝いて見えた。
いいな、楽しそう!
私は仲間には入れないから、久しぶりに今度皆に会いに行こうかな。
いや、その前にE組で友達作れって話だよね。ごめん、明日から頑張るから(この決意を10秒後には綺麗さっぱり忘れました)。
***
『ねぇ?赤羽ぇ君、私の言った通りだったでしよぉ?』
「ほんと、そうだったね。友田さんの言った通りだったよ。ね、カルマ君」
「あー、そうみたい。今回は負けたよ、友田ちゃん。でも次は俺が勝つからね」
あれ、いつから勝負になったんだ???
ちょっと混乱した私であった。
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小桜(プロフ) - 実力派エリートさん» うわぁぁ! 本当ですね、間違ってました! 私も英語が苦手なことがバレてしまった……。こんな初歩的なのに。教えていただきありがとうございます。訂正してきます! (2022年8月21日 10時) (レス) @page14 id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
実力派エリート - コメント失礼します。 I'm tired. の訳は私は疲れています。ではないでしょうか。違ったらすいません。 (2022年8月21日 10時) (レス) @page14 id: 4673827fe0 (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - nanako1201さん» ご指摘感謝いたします! 訂正しました! (2022年7月25日 17時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
nanako1201(プロフ) - 鬼にならんことをだと鬼になりますようにって意味になっちゃいますよ! (2022年7月23日 18時) (レス) @page16 id: ced68c71ce (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - 如月蛍さん» コメントありがとうございます!ご指摘感謝致します。全部直してきました!また誤字脱字がありましたら教えて頂けると有難いです......!(ボソッ (2021年8月17日 22時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小桜 | 作成日時:2021年6月28日 22時