任務先でぶりっ子始めました

４２話 変化しすぎでしょ！ ページ45

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やっぱり──。

予想通り過ぎてヤバイな、とか思いながらガムテープを巻き付けた本人の方を見る。

これをやったのは、一応私と修学旅行の班が同じだった寺坂君だ。彼は左手の人差し指でガムテープをグルグルと回しながら、自律さんに向かって言った。


「どー考えたって邪魔だろーが。常識ぐらい身につけてから殺しに来いよ。ポンコツ」

「......ま、分かんないよ。機械に常識はさ」

「授業終わったらちゃんと解いてあげるから」


まぁ、寺坂君はちょっと言い過ぎな気もするけど、一理はあるよね。こうなるのも、頷ける。

そりゃたまんないよ。昨日みたいなことが続いてたら、授業なんかできやしない。


「......」


＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊


『ん？』


いつも通り、校舎周りや山を見回っていたら、校舎の中に人影が見えた。

不審者か？ そう思いながら近づくと、全然全く逆の人物がいた。

なんだ、タコか。

タコせんせーはどうやら、自律さんと話してるみたいだった。邪魔しちゃ悪いよね。第一、こんな時間に校舎にいることがバレたら、私がヤバイ。

私はせんせーに勘づかれない内にスタコラサッサと山の中に入った。


＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

「なぁ......今日もいるのかな、アイツ(・・・)」

「多分...」

『いると思いますよぉ』

「だよな...。
烏間先生に苦情言おうぜ。アイツと一緒じゃ、クラスが成り立たないって」


杉野君がそう言いながら教室のドアを開く。その後に続く、私と天使ちゃん。

いや多分だけど、今日の彼女は少し違うんじゃないかな？昨日の夜にタコせんせーがなんかしてたから。


「......ん？なんか体積が増えてるような...」


杉野君の同様したような声が聞こえた。

やっぱりね。タコせんせーのことだ、きっと改善をしてるはず......──


「おはようございます！！渚さん、杉野さん、Aさん！！」


思 っ て た よ り ヤ バ か っ た 。


「親近感を出すための全身表示液晶と、体・制服のモデリングソフト。全て自作で８万円！！」


いつの間に背後にいたタコせんせーがツラツラと説明していく。


「今日は素晴らしい天気ですね！！こんな日を皆さんと過ごせて嬉しいです！！」

「豊かな表情と明るい会話術。それらを操る膨大なソフトと追加メモリ。同じく１２万円！！


先生の財布の残高...５円！！」


あー......うん。

もうどっから突っ込んでいいのか分かんないや。

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