41話 仕方のないこと ページ44
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それからも自律さんは発砲を続けた。あのタコせんせーも、彼女の攻撃に少しばかり焦りの表情が浮かんでいた。
自己進化する固定砲台。
凄すぎる。そんな安直な感想が頭に浮き出てきた。
だが、いくら彼女でもそう上手くはいかないだろう。これはあくまでも私の意見だが、この暗殺教室はそんなに単純な場所じゃないはずだ。
もし仮に、単純な教室であったならば、今頃あのビッチ先生はここにいないだろうから。
授業と共に自律さんの発砲も終了した。
教室中に散乱しているBB弾を見て、私達生徒は呆然とした。
「...これ...俺等が片すのか」
「掃除機能とかついてねーのかよ、固定砲台さんよお」
金髪のちょっと悪そうな男子生徒が自律さんに向かって話しかける。......そろそろ皆の名前覚えなきゃね。
しかし、自律さんがそれに反応することは無かった。
「チッ、シカトかよ」
「やめとけ。機械にからんでも仕方ねーよ」
シカトか〜。1番やなやつだな、地味に傷つくし。
私達は、自律さんによって放たれたBB弾を協力しながら片付け、次の授業に移った。
2時間目。
3時間目。
この日は1日中、自律さんの攻撃が続いた。
言っちゃ悪いけど、これはかなり迷惑だ。私は兎も角、他の人達は受験があるんだ。こう毎時間毎時間、攻撃が続いてしまったらまともに授業が受けられない。
しかもこんな日によって任務が無いのだから......。トホホです...。
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翌日。
『ふわぁ......』
徹夜明けでまだハッキリとしない頭のまま、私は登校した。
『!!』
教室へ足を踏み入れた私の目に、ある光景が映った。
あー、まぁ......仕方ないかもね。
タコせんせーもやってきて、攻撃を仕掛けようと自律さんが画面に顔を出した。
「朝8時半、システムを全面起動。今日の予定、6時間目までに215通りの射撃を実行。
引き続き、殺せんせーの回避パターンを分析......」
彼女はそこまで言って気が付いた。
「!?」
自身の体が、ガムテープで押さえつけられていることを。
「...殺せんせー。これてば銃を展開できません。拘束を解いて下さい」
「...うーん、そう言われましてもねぇ」
「この拘束は貴方の仕業ですか?明らかに
いや、自律さん。それはちょっと違うんじゃないかな?
やったのは、多分──、
「違げーよ、俺だよ」
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小桜(プロフ) - 実力派エリートさん» うわぁぁ! 本当ですね、間違ってました! 私も英語が苦手なことがバレてしまった……。こんな初歩的なのに。教えていただきありがとうございます。訂正してきます! (2022年8月21日 10時) (レス) @page14 id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
実力派エリート - コメント失礼します。 I'm tired. の訳は私は疲れています。ではないでしょうか。違ったらすいません。 (2022年8月21日 10時) (レス) @page14 id: 4673827fe0 (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - nanako1201さん» ご指摘感謝いたします! 訂正しました! (2022年7月25日 17時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
nanako1201(プロフ) - 鬼にならんことをだと鬼になりますようにって意味になっちゃいますよ! (2022年7月23日 18時) (レス) @page16 id: ced68c71ce (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - 如月蛍さん» コメントありがとうございます!ご指摘感謝致します。全部直してきました!また誤字脱字がありましたら教えて頂けると有難いです......!(ボソッ (2021年8月17日 22時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小桜 | 作成日時:2021年6月28日 22時