12話 鬼さんこんばんわ! ページ15
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Aside
潮田くんが優しい人で本当に良かった!おかげで英語もだいぶ理解できたよ。あと赤羽くんも。
今度何かお礼しないとねー。
潮田くん達と別れ(潮田くんは職員室に用があるとか)、再びE組校舎付近へと戻ってくる。今の時間帯だと、まだ烏間先生達とか残ってると思う。鬼が活発に活動するようになるまでには帰宅してほしいな。
そんなことを考えながら、制服から隊服に着替え直す。ピンクのウィッグも外し、茶色の髪が露になる。化粧を落とし、完璧に本来の姿に戻る。
いやー、やっぱりこの格好が1番だねぇ。ぶりっ子の格好は何気に疲れますわ。
『
私は空に向かってそう叫んだ。
「カーカー。何だAー」
すると飛んできたのは1羽の烏。私の相棒である鎹烏の「晴」である。男の子で他の鎹烏よりも滑舌が良いのが特徴かな。
『私の刀持ってるよね?』
「勿論。ほれ」
そう言い、晴は刀をポイッと落としてきた。
『うぉい!?ちょっと晴!刀を投げちゃ駄目でしょ!』
地面に落ちる前にサッとキャッチし、悠々と飛んでいる晴を叱る。優秀なのに、こうしてふざけたりするからプラマイゼロって感じ。
『さて、今日も鬼を滅しに行きますかね。晴、案内よろしく』
「了解ー!こっちだこっち」
晴に案内され山の中を駆け回る。そして着いたのは、薄暗い洞窟。
へ〜、この山にこんな所があったんだ。
そんなどうでもいいことを考えていると、モワァと異臭がしてきた。
とっさに手が鼻へと伸びる。
くっさ!この匂いは鬼特有のもの。
『ここに鬼がいるのは間違いないみたい』
腰に刀が付いていることを確認し、洞窟へと入っていく。洞窟の中は薄暗く、コツンコツンと私が歩く度に足音が響く。
少し歩いた時、ビュンッと何が私目掛けて飛んできた。
『ッ!』
すんでのところでそれを避ける。微かに視界に映ったのは、既視感のあるものだった。
それが飛んできた方向を見やると、そこには1匹の大きな鬼が立っていた。といっても、大きいと言うだけで強くはない。所詮、見た目だけだね。
『鬼さん、こんばんわ!こんなところで何をしてるんです?』
場に合わない、明るい感じで問いてみた。
「そんなの......お前みたいな奴を喰うために決まってんだろぉ!」
鬼はそう言うと、舌をビヨーンと伸ばして攻撃してきた。既視感があると思ったけど、あれは舌だったのか。
何故か妙なところに納得してしまった。
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小桜(プロフ) - 実力派エリートさん» うわぁぁ! 本当ですね、間違ってました! 私も英語が苦手なことがバレてしまった……。こんな初歩的なのに。教えていただきありがとうございます。訂正してきます! (2022年8月21日 10時) (レス) @page14 id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
実力派エリート - コメント失礼します。 I'm tired. の訳は私は疲れています。ではないでしょうか。違ったらすいません。 (2022年8月21日 10時) (レス) @page14 id: 4673827fe0 (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - nanako1201さん» ご指摘感謝いたします! 訂正しました! (2022年7月25日 17時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
nanako1201(プロフ) - 鬼にならんことをだと鬼になりますようにって意味になっちゃいますよ! (2022年7月23日 18時) (レス) @page16 id: ced68c71ce (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - 如月蛍さん» コメントありがとうございます!ご指摘感謝致します。全部直してきました!また誤字脱字がありましたら教えて頂けると有難いです......!(ボソッ (2021年8月17日 22時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小桜 | 作成日時:2021年6月28日 22時