10話 テスト勉強 ページ13
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「さて、始めましょうか」
......。
いや、何を?
主語を言ってもらわなきゃ分かるものも分からないよ。仮にも教師なんだから分かるでしょーよ。
いくつもの分身を作りタコせんせーが放った言葉に、思わずつっこんでしまった。
「学校の中間テストが迫ってきました。そんなわけでこの時間は、高速強化テスト勉強を行います」
あ〜、中間テストか。この分身は1人ずつマンツーマンするってわけか。
しかも頭にはご丁寧に苦手科目のハチマキまでしちゃって。世話好きなんだかお節介なんだか...。
「Aさんは頻繁に早退されますので苦手教科を把握していません。なので今から簡単にテストしたいと思います」
そう言い、手渡されたのは5枚のプリント。それぞれ5教科のテストだね。
私は国数理社のテストをさっさと解き終え、残り時間を全て英語に費やした。
な、何だこれ。読めない......。
これは多分こうかな?いや...やっぱりこうか?
こんなふうに四苦八苦して一応、全ての解答欄を埋めた。絶対間違ってる。
元々苦手教科なのに、頻繁に任務が入ってイリーナ先生の授業をまともに受けたことがないから、理解出来ていない。
これはヤヴァイな。
案の定と言うべきか、タコせんせーが
「Aさん、貴方は他の教科は出来るみたいですが、英語が出来ないみたいですね」
と、採点し終えた答案を渡してきた。
恐る恐る見てみると、
【5点】
という悲しい文字が神々しく書かれていた。
ご、5点!?
想像よりもヤヴァイ...。
「Aさんはまだイリーナ先生の授業をまともに受けたことありませんもんね!まだ大丈夫ですよ、今から改善していきましょう!!」
私の表情を察してか、タコせんせーは慌ててそう言った。
『はぁい!頑張りまぁすっ』
渾身の笑みで返す。私のお豆腐メンタルはそろそろ崩れちまうよ。
タコせんせーからのありがたい授業を受け、少しだけ分かってきた。今日は任務の報告も無かったから思う存分、勉強に集中できたから良かった!!
だからと言ってうかうかしていられない。
私の手元にはさっき受けた英語のテストの答案。5点の文字が目立って見える。
私はそれを持って、ある人物の元へ向かう。
『あのぉ、ちょっと良いかぁな?
───潮田くぅん?』
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小桜(プロフ) - 実力派エリートさん» うわぁぁ! 本当ですね、間違ってました! 私も英語が苦手なことがバレてしまった……。こんな初歩的なのに。教えていただきありがとうございます。訂正してきます! (2022年8月21日 10時) (レス) @page14 id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
実力派エリート - コメント失礼します。 I'm tired. の訳は私は疲れています。ではないでしょうか。違ったらすいません。 (2022年8月21日 10時) (レス) @page14 id: 4673827fe0 (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - nanako1201さん» ご指摘感謝いたします! 訂正しました! (2022年7月25日 17時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
nanako1201(プロフ) - 鬼にならんことをだと鬼になりますようにって意味になっちゃいますよ! (2022年7月23日 18時) (レス) @page16 id: ced68c71ce (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - 如月蛍さん» コメントありがとうございます!ご指摘感謝致します。全部直してきました!また誤字脱字がありましたら教えて頂けると有難いです......!(ボソッ (2021年8月17日 22時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小桜 | 作成日時:2021年6月28日 22時