キンプリちゃんの不調 (ページ18)

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廉side

最近夜になると隣の部屋からすすり泣く声が聞こえてくる

キンプリ一の泣き虫が泣いてることは俺らにとって珍しいことではないけど

今回はなんか違うような気がする

だってあいつ、いつも誰かしらに泣きついてるもん笑

それに悩み事とかある時はよく俺に話してくれるんだけど最近の海人からはそんな雰囲気すら感じなかった

よし、ここは俺から行くべきやな

ｺﾝｺﾝ「海人〜？俺、廉やけど」

海人「・・・・・・・ﾋｯｸ・・・」

ｺﾝｺﾝ「、、、？、もう入んでー？」

呼びかけても返事をしてくれないから一声かけてドアを開けた

ベッドの上で毛布にくるまって震える彼の背中をさする

「海人ーー？どした？」

海人「、、ﾋｯｸ、、、、、ﾋｯｸ」

「俺嫌やったら紫耀呼んでこよか？」

そういって海人のそばを離れようとすると服の裾を掴まれた

「どしたんよ〜海人。しんどい？廉に話せる？」

海人に何を尋ねても首を振るだけ

「俺にできるか分からんけど海人の力になりたいから何か悩んでるなら話して欲しいな」

この言葉をかけた瞬間、海人の涙は収まるどころか勢いを増した