キンプリちゃんの不調 (ページ35)

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紫耀side

でもここで近づかれるのはまだしんどいだろうから、もう少しの間離れたところから見守ってることにした

「嫌だよな〜。毎日毎日嫌なこと言われたり怖い夢見たり。俺の前にも現れたら絶対やっつけてあげるから」

廉「、、っ、、、ﾋｯｸ、ﾋｯｸ、しょおっ、泣」

「どした？」

廉が話しやすいように普通に返事をしたけど、本当はこのとき俺の名前を呼んでくれた事が嬉しくて嬉しくてたまらなかった

廉「ﾋｯｸ、たすけて泣、ずっと怖いのっ、ｸﾞｽｯ、、、、泣、しょお泣、しょお、ﾋｯｸたすけて、ﾋｯｸ…」

ずっと俯いたままだった頭を上げて、涙を流しながら俺に助けを求める廉

絶対に助けてあげるからね。

今なら大丈夫と確信を持った俺はゆっくりと廉に近づいた

そして横に腰を下ろして震える背中を優しく撫でた

廉「ﾋｯｸ、、、ﾋｯｸ、ﾋｯｸ、、、泣」

「廉、お手て痛いね？きれいきれいしよっか？」

廉ﾌﾙﾌﾙ

「だめ？」

廉ｺｸｯ

「も〜、ほんとに怖がりだな〜笑」

廉「、、っ、いいもん、、泣」

「廉がいいならいっか？笑、よし、おいで廉。ちょっとゆっくりしよ」

手を広げるとすんなり抱きついてきてくれた

こうして会話ができたことも、抱きしめてあげられたこともすごく特別な気がして

この子は絶対に俺が守る

そう心に誓った