Scene Part 25 ページ44
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長いようで短い二週間の短教育実習も無事に終了。
私は、自室でパソコンを操作しながら、
最終日のレポートを仕上げるのに苦戦していた。
長い文章は読むのも苦手だが、書くのは以ての外。
頭の回転が遅い私にとって、とても辛いものだった。
「………んんん〜〜…！！！」
軽く伸びをすると、座っていたオフィスチェアが鈍い音を立てる。
こんな出来損ないの自分が、なぜ雄英を卒業できたのか疑問に思う程、情けなくなってくる。
生徒だった頃も、成績は全然良くなかったから
一度落ち込んで消太さんに相談したこともあったっけ。
......
いつも仕事をそつなくこなし、合理的に物事を進められる相澤先生。
当時は憧れの気持ちの方が強かった。
「………私なんて…何も出来ないただの虫けらなんだ…………」
「………いきなり何だ、早くそこの問題解け」
「分かりません〜！！！
……皆みたいに頭も良くないし、運動もできない…のろまだし………」
A組の中で私だけ平均点を超えられなかった為、
放課後に先生と、マンツーマンの補習を受けることになってしまったのだ。
先生に教えてもらっているのに全然理解できない自分に対し、とうとう嫌気が差した。
机に突っ伏しながらボソボソと弱音を吐いていたら
先生が私の頭に手を置いて、こう話す。
「……他の誰かじゃなく、お前にしか出来ないこともあるよ。
" 思いついたら即行動 " が、八雲の強みだ。
まぁ兎に角……もっと自信持て。」
バクバクと心臓が煩い。
私は暫く顔を上げることができなかった。
こんなんじゃ、先生をまともに見られない。
多分この言葉が、" 憧れ " から " 好き" に変わったきっかけなんだと思う。
「………かといって、ここまで勉強できないのは大問題だが。
ほら、さっさと解け。明日も居残りしたいのか？」
「先生の鬼ーー！！！！！」
結局、徹底的に補習を受けさせられ、
色々な意味で忘れられない日となった。
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ユキヒメ - すごく面白いです！最後まで書いてくださってありがとうございます！あと！最後の英文読めない！ (2021年7月21日 20時) (
レス) id: 797b99f061 (このIDを非表示/違反報告)
りめろん(プロフ) - 水無月さん» お褒めの言葉、大変恐縮です(;_;)こちらこそ、最後までお付き合いいただきありがとうございました…！また是非読んでやってください！；；； (2018年9月30日 10時) (レス) id: f302ac9b96 (このIDを非表示/違反報告)
水無月(プロフ) - 作者様お疲れ様でした！描写がすごく丁寧で大好きな作品です！また読みに来ます〜！幸せな時間をありがとうございました！！ (2018年9月30日 1時) (レス) id: 7cfb39076a (このIDを非表示/違反報告)
りめろん(プロフ) - 鱈子。さん» 早速読んでくださったんですね…！ありがとうございます(;_;)気に入っていただけたようで私も嬉しいです、頑張ります！ (2018年9月25日 0時) (レス) id: f302ac9b96 (このIDを非表示/違反報告)
鱈子。(プロフ) - りめろんさん» 早速読んできました、もう最高です( ; _ ; )これからも更新楽しみに愛読させていただきます！頑張ってください( ; _ ; )！ (2018年9月24日 23時) (レス) id: 598ba70e2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りめろん | 作成日時：2018年8月21日 18時
