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「消太」
名前を呼ばれ我に返る。
「ちょっと、どしたの？またぼーっとして…」
「…………いや、…全然変わってねぇなと思って」
「…？何が？」
首を傾げながらマグカップを差し出す彼女は、可笑しそうに笑った。
部屋を歩き回る姿もその表情も全部。
あの頃に戻ったかのような錯覚を見てしまいそうな位、懐かしい気分だ。
暫くして、隣に座っていた彼女が口を開いた。
「花煙草ってすごく綺麗な花なのね。
消太にしてはいいの選んでくれたじゃない」
「もう咲いたのか？」
「うん、先週にね。本当はすぐ見せてあげたかったんだけど、会えなかったでしょ？
沢山咲いたから今度持ってきてあげる」
そう楽しそうに話す彼女が、とても愛らしく思えた。
……なんて、いい歳して何考えてんだか。
花の話などそっちのけになっていたら、ちゃんと聞いてるのかと頭を軽く小突かれる。
余程嬉しかったのか、その後もずっと花煙草の話を続けていた。
同じ話題でも飽きないのは何故だろう。
数日溜まっていた疲れも忘れるほどに、彼女の声は安心する。
「この部屋、黒ばっかりだから差し色になっていいと思うわよ」
「別にインテリアにこだわりは無い」
「たまにはいいでしょ！新鮮味があって！」
部屋主の俺以上にやる気になっている彼女を横目に見ながら、マグカップを口に付けた。
(………………砂糖入れたな)
たまには甘い珈琲もいいかもしれない。
俺も随分丸くなったな、と一人しみじみと感じていた。
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りめろん(プロフ) - mokatiさん» 不具合があったようですね、運営の方からメールが届いていました…！ご丁寧に教えてくださりありがとうございます(;_;) (2018年12月10日 7時) (
レス) id: f302ac9b96 (このIDを非表示/違反報告)
mokati(プロフ) - 初コメ失礼します。運営側のトラブルなので大丈夫だと思いますよ。コメント等がもどるかはわかりませんが、バグが治りしだい普通に使えるようになりますよ。 (2018年12月10日 2時) (レス) id: fdecbe79f7 (このIDを非表示/違反報告)
りめろん(プロフ) - いゆ。さん» ありがとうございます(;_;)頑張らさせていただきます…！！ (2018年11月9日 20時) (レス) id: f302ac9b96 (このIDを非表示/違反報告)
りめろん(プロフ) - Soleilさん» Soleilさんが毎回下さるコメントに、私もニヤケが止まりません笑 これからのお話も是非楽しみにしていただければと思います…！ (2018年11月9日 20時) (レス) id: f302ac9b96 (このIDを非表示/違反報告)
いゆ。(プロフ) - 早く続き見たいです！！！これからも頑張ってくださいね！！ (2018年11月9日 20時) (レス) id: ee86b7a9ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りめろん | 作成日時：2018年10月24日 0時
