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私はそう返事をして、湯のみに残っているお茶を一気に飲み干した。
治与ちゃんはさほど驚くこともなく、まるで最初から分かっていたとでも言うような顔をしてこちらを見ている。
「……何度言ってもダメかねぇ…本当、Aのその頑固なところはアンタの婆さんにそっくりだよ」
「なんとでも言って、無理なものは無理だもの…」
「看護師の資格も持ってるっていうのにかい？」
「………それはまた別の話でしょ」
治与ちゃんの言う通り、私は看護師の資格を持っていた。教員試験をちょろっと受ければ養護教諭になれないこともないのだ。
でも看護師として働いていたのはもう随分前だし、医療関係の仕事をしようとも思わない。
単に面倒くさいだけ。
「………それに、私の " 個性 " じゃ何の役にも立たない。
治与ちゃんみたいに治癒の力でもないのに…どうしてそんなに私を？
看護師なら治与ちゃんが慰問してる病院から引き出せば誰だって…」
「ただ単に、アンタに向いてると思ったからだよ」
治与ちゃんはそう言って、先程の真剣な目付きとは対照的な、柔らかい表情で語りかけてきた。
その態度に押されて、少々言葉が詰まる。
何を根拠にそんな事を。
そう言い返したかったが、治与ちゃんの話にまだ続きがあるようなので私は大人しく口をきゅっと閉じた。
「Aはコミニュケーション能力に優れてる。
その遊び人みたいな軽い口調や明るい性格も、寧ろ安心感を与える。アンタに助けられた人だっているだろうよ。」
「……ねぇ、それちゃんと褒めてる？」
「まぁそう言わないで、人の話は最後まで聞くもんだよ」
何だか悪口を挟まれているように聞こえるが、気にしないことにしよう。
ふと壁に掛けてある時計を見ると、もうお昼を回っていた。
あ、どうしよう。そろそろ行かないと次の予定にまた間に合わなくなるかもしれない。
余所見をしていたらまた治与ちゃんに叱られたので、慌てて視線を治与ちゃんへ戻す。
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りめろん(プロフ) - Soleilさん» そこまで楽しんでいただけるとは…！嬉しい限りです…！ありがとうございます！(;_;) (2018年10月18日 8時) (
レス) id: f302ac9b96 (このIDを非表示/違反報告)
Soleil(プロフ) - もうお話が好きすぎて、いつも更新楽しみにしてます！楽しみすぎて、数件通知の更新が来たら、1番最後にこの小説を見るようにしてます！これからも頑張ってください！ (2018年10月18日 7時) (レス) id: bc0cb92646 (このIDを非表示/違反報告)
りめろん(プロフ) - ユウさん» わわ！ありがとうございます…！！そう言っていただけて嬉しいです(;_;) (2018年9月29日 22時) (レス) id: f302ac9b96 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ - はじめまして！いつも楽しく拝見させていただかせています！自分も相澤先生推しでこの小説大好きです！これからも楽しみにしてます！頑張ってください！ (2018年9月29日 21時) (レス) id: 74ed180ca2 (このIDを非表示/違反報告)
りめろん(プロフ) - 水波さん» ありがとうございます！これからもぜひ読んでくださると嬉しいです(´ｰ｀) (2018年9月25日 18時) (レス) id: f302ac9b96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りめろん | 作成日時：2018年9月24日 19時
