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キャットフードを頬張る猫の頭を撫でながら、
彼がぽつりとこう呟いた。
「さっきの、
「…よく気付きましたね、そうですよ。」
珍しく、彼から話題を出してきた。
だけどその内容が自分の個性の話なものだから、あまり乗り気にはなれなかった。
私が返事をしてから会話が途切れる。
詮索するようなことはしないだろう、この流れで別の話を_____
「…………貴方でもそんな顔するんですね。」
「ええ〜、どんな顔ですか？可愛い？」
「不細工」
別の話に切り替えようとした所で、まさか悪口が出るとは想定外だった。
この人、本当に容赦ないな。
普通なら女性相手にこんなハッキリ言わないだろう。面白おかしく冗談を挟んだというのに、ぶち壊しにくるあたり彼は空気の読めない男だ。
そんな事思ってるのは勝手だが、口に出さないでもらいたい。
私もムキになって何か言い返そうかと彼の方へ顔を向けると、彼が私を見て、薄く笑った。
「………笑う程不細工ですか、そうですか〜」
「いや……いつも笑ってるのに、似合わねぇ顔だと思って…つい、
気を悪くしたなら謝ります。」
「この態度で分かるでしょ……」
「………元は綺麗なのに、」
そう言いかけたが、自分が発した言葉に気付いたのか、慌てて目を逸らした彼。
さっきまで悪口吐いたくせに、褒めるのはどうかと思う。大抵の女はコロッと落ちてしまうだろう。
「アンタがどれだけ自分の個性を嫌っているか俺には分からんが……そんな顔したら勿体ないだろ」
「……貴方とかアンタとか、呼び方はっきりしてくださいよ…」
「今つっこむ所じゃないですよ」
「……それもそうですね、」
お互い言葉のキャッチボールとやらをする気も無く、まるで会話が成り立っていない。二人してクスクス笑った。
猫にだけ向けていたあの優しい表情。眼差し。
やっと私にも見せてくれた。
それだけで嬉しいと思ってしまう私は、相当浮かれてる。
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りめろん(プロフ) - Soleilさん» そこまで楽しんでいただけるとは…！嬉しい限りです…！ありがとうございます！(;_;) (2018年10月18日 8時) (
レス) id: f302ac9b96 (このIDを非表示/違反報告)
Soleil(プロフ) - もうお話が好きすぎて、いつも更新楽しみにしてます！楽しみすぎて、数件通知の更新が来たら、1番最後にこの小説を見るようにしてます！これからも頑張ってください！ (2018年10月18日 7時) (レス) id: bc0cb92646 (このIDを非表示/違反報告)
りめろん(プロフ) - ユウさん» わわ！ありがとうございます…！！そう言っていただけて嬉しいです(;_;) (2018年9月29日 22時) (レス) id: f302ac9b96 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ - はじめまして！いつも楽しく拝見させていただかせています！自分も相澤先生推しでこの小説大好きです！これからも楽しみにしてます！頑張ってください！ (2018年9月29日 21時) (レス) id: 74ed180ca2 (このIDを非表示/違反報告)
りめろん(プロフ) - 水波さん» ありがとうございます！これからもぜひ読んでくださると嬉しいです(´ｰ｀) (2018年9月25日 18時) (レス) id: f302ac9b96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りめろん | 作成日時：2018年9月24日 19時
