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生徒達が下校して、一気に静まりかえった校舎。
廊下を歩く度に靴の音が響いて何だか落ち着かない。
その場所まで到着し、目の前のドアを開けると
居たのはやはりあの人だけで。
俺は手に持っていた一枚の紙を、その女性に手渡した。
「あぁ、なんだい、アンタかね…生徒かと思ったよ」
「……この前頼まれていたものです、遅れてすみません。」
「ハイハイどうもね〜」
婆さんはその紙切れを受け取り、そそくさとファイルにしまい込んだかと思えば、再びパソコンの画面に向き直った。
いつもなら俺もすぐに戻って仕事の続きをするところだが、今日はひとつ気になる事があるので、ついでに聞いてみようと思う。
「………婆さ、…リカバリーガール」
「隠したってバレバレさね。…なんだい？」
「………失礼。
今日、ここに教師以外の誰かが来たりしませんでしたか？……女性の方で、」
軽く笑いながら返事をする婆さんに、俺は咳払いをしつつ問いかけた。
やはり、どうもこの人は扱いにくい性格だ。見透かされているような感じがして、高校時代から苦手意識が強い。
「珍しいね、アンタが外部の話を気にするなんて」
「………生徒の話題に出ていたもので。
新しい養護教諭を探してるみたいですけど、もしかしてその人ですか？」
「察しがいいねぇ、その通りだよ」
以前その事について話していたのを耳にしたので、もしかしたらと思っていたが正解だったようだ。
しかし、その彼女の案に対し、俺はいくつか疑問に思うところがあった。
なぜ今更、養護教諭を増やす必要が？
これまで彼女1人でも生徒達を対処しきれていた。
人を増やしたところで手間取うだけで、合理性に欠ける。
直接聞こうと口を開いたが、婆さんの発した言葉によって遮られてしまった。
「でもねぇ、断られちゃったんだよ…勿体ない…
養護教諭っていうよりも、その〜…あれだよ、スクール…カウント……？」
「……スクールカウンセラー、ですか」
「そうそう、それ！カウンセラーに匹敵だと思って、実の所はそっちを頼みたかったんだけど
これまた癖のある子で…なかなか言うこと聞かないんだよ」
つくづくこの人には呆れた。
俺は首元の捕縛布を緩めながら、溜息混じりに「何言ってるんですか」と言い放つ。
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りめろん(プロフ) - Soleilさん» そこまで楽しんでいただけるとは…！嬉しい限りです…！ありがとうございます！(;_;) (2018年10月18日 8時) (
レス) id: f302ac9b96 (このIDを非表示/違反報告)
Soleil(プロフ) - もうお話が好きすぎて、いつも更新楽しみにしてます！楽しみすぎて、数件通知の更新が来たら、1番最後にこの小説を見るようにしてます！これからも頑張ってください！ (2018年10月18日 7時) (レス) id: bc0cb92646 (このIDを非表示/違反報告)
りめろん(プロフ) - ユウさん» わわ！ありがとうございます…！！そう言っていただけて嬉しいです(;_;) (2018年9月29日 22時) (レス) id: f302ac9b96 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ - はじめまして！いつも楽しく拝見させていただかせています！自分も相澤先生推しでこの小説大好きです！これからも楽しみにしてます！頑張ってください！ (2018年9月29日 21時) (レス) id: 74ed180ca2 (このIDを非表示/違反報告)
りめろん(プロフ) - 水波さん» ありがとうございます！これからもぜひ読んでくださると嬉しいです(´ｰ｀) (2018年9月25日 18時) (レス) id: f302ac9b96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りめろん | 作成日時：2018年9月24日 19時
