3jsb Vocal Girl 【２】

お風邪の臣ちゃん ページ49

本日は昼から仕事。





ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙ







ゆっくりしてたのにマネージャー様からのお電話です。




『もしもーし』


マネ「あ、A！臣の様子見てきてくれない？電話出ないしちゃんと生きてる？」


『臣が？ちょっと見てくるね』







臣が寝坊とか仕事を忘れるとか、ありえない。






電話に出ないってことはインターホンなんか要らないよね。




合鍵で鍵を開けて、部屋に入る。







『臣〜？』


電気は全部消えてて、起きて何かした形跡はない。




『寝てんの？』





寝室を除くと、案の定寝てる臣……だけど何か違う。




ドアを閉めて、息遣いを確認する。





『なんか荒くない…？ちょっとごめんね臣。』




目を伏せていた手を退かし、おでこをさわる。




『やっぱり。』





急いでマネージャーさんに電話をかけた。




『あの、臣めっちゃ熱ありました。』


マネ「まじで？やばいなあ…臣が仕事の日に熱だすのは初めてか。」


『そう…ですね。』


マネ「A昼からでしょ？今日私昼から空くから臣見に行くね。それまでお願いしていい？」


『あ、大丈夫ですよ！ていうか、私迎えに来ないで、直で来てください。私タクシーとか拾いますんで！』


マネ「ほんとに？助かる、ありがとう。」


『はい、じゃ！』







…って電話を切ったものの、風邪ひいたときの臣の機嫌は天下一悪いと言われるほど。



とりあえず…



『臣〜？』



軽く起こすけど、だるそうにするだけ。





『しんどいよね…、とりあえず熱測ってい？』


臣「…うつるから帰れって……。」


『うつってもいいから。はい。』




熱は38.7度。こりゃインフルの可能性あるな……




『病院行ける？インフルかも』



臣「…やだ。」




『もー！明日治ってなかったら病院連れてくからね？』






重だるく頷いたけど、臣が目を開けることはない。




『寝んなよ…』






とりあえず近くのコンビニで桃缶とかポカリとか薬を買って帰った。




臣「…起きた。」




部屋に入ると、玄関先で壁にもたれかかる臣が。





『桃缶買ってきたけど食べれる？薬も飲まないとだし…』







リビングで忙しくしてると、後から温かみ(熱い)と重さを感じた。




『……臣？』


臣「………」


『桃、食べる？』





臣「…ん、」




缶を開けて出してあげると、めっちゃゆっくり食べる臣。






『薬飲んでね？あと、私今から仕事だけど、夜中ここ泊まるから』

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