第52話 続 ページ9
「あっ」
「どうもおじゃましてます」
リクオも驚きを隠せてない様であるがワカメが珍しくも礼儀正しい、ということにリクヤは驚きを隠せない。
勿論リクトも突如現れた2人に目を白黒させている。
「おーおーめずらしいのう。お前が友達をつれてくるなんてな、アメいるかい?」
驚いている3人をそっちのけでぬらりひょんと鯉伴はみんなに挨拶をする。
「どうぞみなさん、これからも孫のことよろしゅうたのんます」
「いつもコイツらと仲良くしてくれてありがとうな」
ウインクをしながら言う鯉伴をみて、リクヤはここに鳥居や巻が居れば黄色い歓声が上がっていたんだろうなと考える。
「あ…ハイ…」
「まかして下さい!!しかしこのアメまずいっすねぇ!」
宇佐美さんちのアメを食べている清継を見てリクトがボソリと呟いた。
「なんでそのアメあげたんだよ…」
『それになんで父さんまでもいるんだよ…』
「いいじゃねぇか、なぁ?リクヤ」
肩にのしかかってきた鯉伴を横目に呟いたリクヤに、更に鯉伴がすりすりと近寄ってくる。
『うわ、酒くさ…!ちょっと父さんさっきまで飲んでただろ!!』
酒気をまといすりすりと寄ってきた鯉伴を押しのけ引き離す。
「いいじゃねーかよぉ…冷てぇなぁ」
そう言いながら再び近寄ってくる鯉伴を引き離すことは諦めたのか、そのままリクヤは鯉伴をくっつけたまま清継達のはなしを聞くことにした。
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これにてお宅訪問編は終了致しました。
次回更新からは旧鼠編に突入いたします。
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作者名:たこ焼きんぐ | 作者ホームページ:http://id54.fm-p.jp/579/TAKOYAKINNGU/
作成日時:2017年9月14日 18時