第51話 ページ6
リクヤside
あいつらどこいった…部屋に戻ってるかと思えば戻ってないし…あの仏間からこの部屋に戻るまでの道はいくつかあるが…この部屋にたどり着く前になんか、のぞけるような部屋あったか?
いや?無いと思うんだがなぁ…あったとしても俺の部屋……いや…そんなわけない…よな…?
一応片付けてはいるから見つからないとは思うんだけど…ゆらかワカメのどちらかが開けそうなんだよなぁ押し入れを。
それだけは絶対に見せてはいけない。俺の名誉と今後の交友関係に支障をきたすかもしれない…だからぜったいダメだ。
そんなことを考えつつ部屋に確認に行くべく廊下をあるいていると案の定、部屋の中から話し声がきこえてきたので慌てて部屋の襖を開けた。
『おいっ!!その部屋でなにして…ってあぁっ!!』
まずいまずいまずいまずい…っ!!
押し入れ開けられてるし中身ぶちまけてる!!っ!!
俺の人生オワタァッッ!!
俺のBでLな本がみんなのさらし者になってるぅっ!!
なんかみんなフリーズしてるし、皆の色か抜けてモノクロになっているし…バレた?俺が腐男子だってバレた?ついにバレちゃった??
などと色々考えていたリクヤがちらりとリクオの方をみれば、バツの悪そうななんとも申し訳なさそうな顔していた。
どーすんだ?このビミョーな空気をどうするんだ?俺にどうしろっていうんだ!!
俺今すっごい恥ずかしいんだぞ!!内面めっちゃ冷や汗だらだらで顔真っ赤にしてるんだぞ!!
『なぁ…ちょ…まてよ……頭の整理が追いつかないんだが…リクオ説明してくれない?このまでの成り行きを…』
と取り敢えず問いかけてみたが何の問題も解決しないので、後に客間の方でちゃんと説明することにした。
『…取り敢えず先に部屋に戻ってろ。俺はこの本を片付けてから向かうから』
…って言って俺の部屋から出てもらったけれども、後で客間に行った時になんて説明すればいいんだ?実は俺腐男子でした!!ってか?こういうカミングアウトってなかなか勇気があるんだよ……
前世のほうでは母さんも姉ちゃんも腐りきった腐女子、貴腐人だったから…恋愛が上手くいかない姉ちゃんによく母さんが自分の昔のことを話してくれたなぁって…
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作者名:たこ焼きんぐ | 作者ホームページ:http://id54.fm-p.jp/579/TAKOYAKINNGU/
作成日時:2017年9月14日 18時