第67話 続 ページ38
「さぁお待ちかね、この奥が特製の温泉だよ。女の子たち…先に思う存分入るがいい」
それを聞いて巻は目を輝かせる。
『俺先に部屋にリクトの荷物置いてくる』
巻たちと別れるとき、リクヤもすっとそれだけ残して清継たちから離れる。
「あ、ボクもついていくよ!!」
「奴良くん(弟)は待ちたまえ!1人だけで充分だろう?」
「…そ、それもそうだよね」
後を追おうとしたが、リクオは清継に肩を掴まれ止められた。
「ではさっそく「夜の妖怪探索」に行こうじゃないか!!
邪魔者はいなくなったしね!!
奴良くん(兄)が居ないのは予想外だったが…まあいいだろう!!」
「い…今からですか〜?」
「バカ!!目的を忘れすぎだぞ島くん!!
我々の目的は!!
妖怪につかまることだったじゃないか」
見ていて清清しい程の勢いで清継はそう言い放った。
「さっきの化原先生のメッセージを聞いただろう?夜なら…出るんだよ!!きっとここなら会える!!妖怪の主に」
どうやら先程のリクヤの予感は当たっていたようだ。人は禁止されると何故かそれをやってしまいたくなるのだ。
ほうらまだこんなに…と言っている清継達の後を追ってきたリクオが止めに入る。
「君たち妖怪を甘く見てるよ!
ホントに…人を襲う奴もいるんだよ」
「んん〜?奴良くん〜?
君に妖怪の何が分かるんだい〜?」
「止めても無駄だよ!!ボクらは君と違って妖怪に対してアクティブだからね!!」
再び清継はリクオの、肩を掴み置いていこうとする。
それでもついて行こうとするリクオに、清継はなんでそーなるんだ!!と不服そうである。
そんな中、リクオが行くなら私も、とつららも行くと言い出した。
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作者名:たこ焼きんぐ | 作者ホームページ:http://id54.fm-p.jp/579/TAKOYAKINNGU/
作成日時:2017年9月14日 18時