第62話 ページ29
「さぁ…みんないいかな……?それで…」
頭にカードをあててみんなが頷く。
「よし…いくぞ!!せーの!!」
清継の掛け声で一斉にカードを出せば清継含む、ゆらとリクオ以外が悲痛な叫びをあげる。
「ちくしょー持ってけよ…掛けたお菓子持ってきゃいいだろー!!」
『リクオ強いよな〜あ、その煎餅美味そう…1口ちょーだい!!…うまっ』
リクオが賞品として貰ったお菓子を横に置いて食べずに居ると、横に居たリクトがそこから煎餅を取って食べ始めた。それを見ていたリクヤが1口…いや、二枚入りのうちの1枚を貰う。
「もう…リクヤもリクトも食べてばっかりいないで、ポーカーやろうよ、僕もう疲れて来たんだけれど…」
「奴良くん!!もう一回だ!!!次は勝つっ!!奴良くん兄もだ、加わり給え!!」
『…マジかよ、ヤケクソになってんじゃねぇーか…』
「…めんどくさいことになった……」
清継からのご指名により、リクヤとリクトも妖怪ポーカー…否、ただのインディアンポーカーに参加する。
…あーあ……清継あいつまた納豆小僧じゃねーか…
またかよ…みたいな顔してる鳥居と巻を見て、どうせ最強なの引いたとか思ってんだろ?ぬらりひょん引いてんのはリクオだかんな?
「せーの!!そりゃー!!」
「多分ボクのは牛鬼だなぁー!?」
意気揚々とカードを出した清継は、再び運命の赤い糸てきな何かで繋がれた納豆小僧を引き当て、悶絶する。
「清継よわ…っ」
『見て見てリクオ〜俺、九尾の狐で13番〜!!』
「九尾の狐!?そんなのもあるんだ…ボクぬらりひょんのカードしか引いてないから、知らなかったなぁ…」
リクオにべたべたと引っ付きながら清継に見せつけるように、にこやかな笑顔で言う。
「奴良…お前ら「妖怪運」あるなー…普通じゃねぇぜ」
「ええっ!?
何言ってんだよ!!たまたまだよ、たまたま!!」
島が言った普通じゃない、という言葉にリクオは過剰に反応する。
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作者名:たこ焼きんぐ | 作者ホームページ:http://id54.fm-p.jp/579/TAKOYAKINNGU/
作成日時:2017年9月14日 18時