第61話 ページ27
『くそぉ…なんなんだよ清継…絶対俺が元気になった時に殴ってやる…チクショ…』
目に涙を溜めながら呟けば、カナが薬をもらってくるといい立ち上がった。
「お待たせ〜リクオさ…」
カナが出ようとした瞬間、襖が引かれお盆をもったつららが現れた。
ガチャーンと湯のみが割れた。
そしてあろう事か、飛んだ熱いお茶の飛沫がつららの足についた。
「あつぅぅぅぅぅぅうううッッッ」
『つら…っ及川さん!!!大丈夫?リクトちょっと向こうで手当してあげて!!』
ぎょっと目を見開いたリクヤは慌ててそう言う。
その一連の流れを見ていたリクトもリクヤに言われる間でもなく、つららを部屋の外へと連れ出す。
「及川さん…大丈夫っすかねぇ……」
『…あのお茶がそんなに熱くないことを祈る』
「つr…及川さん大丈夫かな…」
リクヤ、リクオは二人揃って名前を呼び間違えてしまっているが何とかバレないように言い直す。
しばらくしてリクトが戻ってきてつららの容態を聞くと何とか大丈夫そうなのでほっと息をついた。
「さぁて!!看病はさておき!!
ゴールデンウィークの予定を発表する!!」
「へ?」
「ゴ…ゴールデンウィーク?週末からの?」
「そうだ!!君たちヒマだろう!!
アクティブなボクと違って!!」
「ボクが以前からコンタクトを取っていた妖怪博士に会いに行く!!」
カバンから取り出したノートパソコンには妖怪脳と書かれた画面が映し出されている。
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作者名:たこ焼きんぐ | 作者ホームページ:http://id54.fm-p.jp/579/TAKOYAKINNGU/
作成日時:2017年9月14日 18時