ご指名マネージャー。2

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指定された場所に行くと、
有岡くんがいた




コンビニ袋を片手に
缶コーヒーを飲んでいる






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いつの間に大人になっちゃって

…って私、何者




でも…あんなに
あんなに、小ちゃかったのに






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「有岡さん、おはようございます」



大貴「っっ！Aちゃん！おはよう！」



「ふふ」






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缶コーヒーを飲んでいる最中だったからか、
少しむせて、あの憎めない笑顔でそう言った




あ〜ダメだ
また、この笑顔に引き戻されそうだ






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有岡くんを助手席に乗せ
車を出した






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大貴「久しぶり、だね！」



「そ、そうですね！」






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あの日の事を思い出すと
なんだか気まずい






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どうしてあの時、彼が嘘の笑顔をしたのか




まだ分からないけど、
自分から知りたいとは思わなかった






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そんな気まずい空気に察知したのか
彼は、コンビニ袋から何かを取り出した




それを持って
私に差し出した






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「信号赤になってからでもいいですか？」



大貴「あ！ごめん！Aちゃん運転してくれてるのに！」



「全然大丈夫ですよ」






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彼がテンパっている姿を想像したら、
何かに揺らされてるみたいだった






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ドキドキしているのか
愛おしく思っているのか

分からない感情に






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