星を数えて 2 (ページ27)

今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:44,666 hit

67 ページ27

光にとって、涼介という存在は大き過ぎるくらいに大きくて。

きっと、今まで治療を頑張ってきたのは涼介のため。

や、、涼介のおかげっていうべきなのかな。

どっちなんだろうね。

涼介のベッドのカーテンを開けると、布団に丸まって耳を塞いでる。

大貴「涼介？」

背中をさすると、心なしか熱かった。

大貴「涼介？大丈夫？」

涼介「、、、だぃ、ちゃ、ん、、、、っ」

涼介と車椅子で外に出た。

まだ誰もいないコミュニティスペースまで行って、涼介を落ち着かせた。

大貴「涼介お前熱あんだろ。きつくねぇの？」

涼介「、、、、ひかは、、もっと辛い」

涼介の目からはぽたぽたと涙が垂れる。

涼介「、、俺は、、何も出来ないんだょ、、、？」

大貴「そんなことない。お前がいるから光は頑張れるんだよ？お前を本当の弟みたいに思ってるよ、あいつ。」

涼介「ちがう、、、っ、、ちがう、、、、」

大貴「涼介？」

涼介は突然崩れ落ちた。

大貴「涼介！どうした？涼介わかる？」

俺の声に気づいた薮先生が意識が無い涼介を処置室まで連れていった。

積み上げても、崩れるのは一瞬。

光を見て、そんなふうに考える俺は、無責任だ。

ごめんね。