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慧side
父さんと母さんは、大学の頃に知り合ったんだって聞いたことがあった。
理系の父さんと文系の母さん。
絶対に合わなさそうな2人。
俺と涼介の質問には全然違う答えが帰ってくるような。
なのに、2人ともすごく仲がよかった。
2人とも、本当に真面目で、それと同じくらいに優しくて。だからだったのかな?
俺が生まれてくることを本当に楽しみにしてたんだって。
俺が4歳になって、涼介が生まれた。
俺は大きい病気なんて1つもしてなかったけど、涼介には生まれつき、心臓に大きな病気があった。
でも、家族みんな、誰も負けなんてしなかった。
みんなで戦ってきたんだ。
涼介は何度も何度も手術を受けて、入退院を繰り返しながらだけど、家でも生活が送れるようになっていた。
俺が高校生になっても、大学生になっても、家族みんな仲良しで、いつもご飯を一緒に食べて。
多分、こんな日々が続くんだろうなって。
甘かった俺は考えてた。
俺が大学2年になって半年くらいすぎた頃だったかな。
父さんと母さんは揃っていなくなっちゃった。
交通事故だって雄也は行った。
違うでしょ?って言い返したかったけど、そんな勇気なんて無かった。
父さんと母さんは事故なんかじゃなかったんだと思う。
たまらない。
こんなの。
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だめだぁぁぁ、、、
「生きていくのは。」とお話がかぶりまくってる、、、
ごめんなさい、、、
よぞら
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作者名:よぞら | 作成日時:2019年5月11日 23時