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光side
大貴「すげえなぁ」
光「すげくねえって笑」
大貴「ほんとほんと!すげえって!」
光「んーじゃあすげえ」
大貴「だろ!?」
学習ボランティアの大ちゃんは、俺らが高校を卒業してからもたびたび病室に遊びに来てくれていた。
大貴「涼介、飲みもん買い行こ〜」
量は違っても水分制限があることは同じ。
大ちゃんも同じ。
だから一緒にいて辛くなかった。
光「涼介、起きられそ?」
涼介「ん。」
発作を起こしてから3日。涼介は普段通りにまで回復していた。
大ちゃんに涼介はよくなついていて、こんな風になった今でも大ちゃんとは何かたくさん話しているようだった。
大ちゃんはいつも、俺の描く絵を1番褒めてくれる。
てきとうに描いた絵でも、教科書の端にした落書きでも、大ちゃんはいつでも褒めてくれる。
俺のこと褒めてくれるのなんて、治療が終わった時の雄也と、涼介と、大ちゃんだけだ。
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作者名:よぞら | 作成日時:2019年5月11日 23時