第三十二幕 妖怪･犬神 その�� ページ48
貴方side
犬神が首無の糸から逃れようと、足掻く
首「ムダだよ。ボクの糸は...逃げれば逃げる程からみつく」
首「毛倡妓の...一度好きになったら離れない性格と絡新婦の束縛グセがあわさった糸だからね.....」
すると急に犬神の姿が大きくなった
首「なんだ...？」
貴「まさか...暴走してるの...！？」
ついに体育館の天井に届くくらい大きくなった
生徒達はどんどん逃げてゆく
壇上と生徒達の間に犬神がいる為、生徒達から私たちの姿は見えなくなった
真っ暗になったため、妖怪の姿も見えにくいだろう
リ「首無...こいつは一体何だ！？」
首「わ...わかりませんこんなの...どんどんデッカくなってくなんて...」
犬神の胴体が首を見つけ、くっつける
首「く...首が戻った...」
河童「なんなんだ...こいつ...」
犬神はリクオを狙ってる！！！
私はすぐさま妖怪の姿に変身する
首「まずい...リクオ様を狙ってる。今...リクオ様は人の姿...こんな巨大にやられたら...」
バキッ
リクオの代わりに吹っ飛んだのは、河童だった
貴「河童！！」
血桜を構え、犬神に向かう
貴「はあああああ！！！！」
額に傷をつける
犬「ぐわぁああぁあ」
犬神は今度はリクオに手を伸ばした
貴「リクオ！！危ない！！！！」
私はリクオに抱きつき、一緒に抑え込まれる
痛い...
あれ...痛くない
あんな巨大に背中を向けたから、背中を引っかかれたと思ったが、どこも痛くない
犬神の手の中で考えていると、目の前が明るくなった
貴「え...」
リ「陽は__とざされた」
リ「この闇は幕引きの合図だ__」
貴「リクオ...」
私の体はリクオに抱き寄せられていた
リ「守ってくれてありがとな」
私の頭を撫でた
貴「約束したじゃない」
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作者名：歌姫 | 作成日時：2019年1月28日 22時
