月華の姫３ (ページ42)

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１３２.お弁当ページ42

あれからお昼になり、リクオとAは氷麗と河童を連れて屋上に向かった

リ「ガリゴリ」

貴「,:('ω' ))ﾑｼｬﾑｼｬ」

二人の口から氷が砕ける音がする

雪女が作るお弁当はいつも全てのおかずが凍ってしまっているのだ

Aはそれも美味しいと思っているのか、何も顔にも出さずに、口に物を入れ続ける

氷「A様！！リクオ様！！どーですか！？お味は！？」

河童「雪女...お前毎朝それ作ってきてんのか」

氷「あたり前でしょ？」

氷「A様！！明日は何がいいですか？」

貴「グラタン」
氷「凍っててもいいですか！」

氷麗はずっとAにくっついて、美味しいかを聞いている

河童「おや若。生徒達が...体育館に移動してますよ」

リ「えぇ！？あっ...しまった！！今日は一時から生徒会選挙演説の応援があったんだった！！」

貴「...？何それ」

Aはいつも通り先生の話などは聞いていないので、なんの事か全く分からない

リ「行こう！A」

貴「うん」

リクオはAの手をひいて、屋上を出ようとする

その時

貴「！？」

Aの足が止まった

氷「？姫様？」

リ「どーしたの？」

貴「いや.....なんでもない...」

Aには微かに感じたのだ

殺気が混じった妖気を.....