月華の姫３ (ページ41)

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１３１.実力テストページ41

「実力テスト返すぞーーー」

生徒それぞれ喜ばしい顔をするもの、悲しい顔をするものとバラバラだ

リ「うーーん...ちょっと落ちたなー。ここんところ夜も活動してたしなあ...」

「奴良～何点？」

男子共がリクオの点数を見る

そこには「８８」という点数があった

カナ「どれ？」

カナ「あっ...(私の一割増...)」

リ「どーしたのカナちゃん」

カナ「べ...べつにぃ」

島「家長さんいーぁ、オレより３６点も上！オレなんてリクオの半分だし」

カナ「ちょっと島くん！？」

皆がそれぞれ騒いでいる間、一人テストで紙飛行機を作っている生徒が一人

貴「ふんふーんふんふん」

リ「A...またカエデさんに怒られるよ」

貴「いーの！どーせ悪い点数なんだから」

リ「...何点だったの？」

リクオが恐る恐る聞くと

貴「１８点」

Aは隠しもせずに、堂々と答えた

リ「えっ.....」

貴「なに？」

リ「いや.........今度勉強しよっか」

リクオは頭の中でAにどう教えようかと考えていた

そんな教室の外から中ジッと見る犬神

犬「(何...普通に人間と...ふれあってんだ？妖怪の総大将ぉ...)そいつぁ人間の...友達か...？」

犬「(オレにはいなかったぞ。友人などいなかった。妖怪であることが自分を苦しめたっていうのに)」

そんな犬神を見る氷麗

氷「ん？(姫と若の教室...のぞいてる)」

犬神はスっと教室から退き、廊下を歩いて行った

氷「あ(どっかいった...サボりの生徒かしら？)ま、いっか！次はおまちかねのお昼ですもんねー！」