月華の姫３ (ページ40)

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第二十九幕妖怪･犬神その① ページ40

貴方side

リクオは文字通り良い奴だ

良い奴すぎるのだ

だから進んで、日誌や黒板掃除などをする

その為に今日だって朝早くに学校行って、雑用をしている

私も一応一緒に登校するが、眠いから机に突っ伏している

貴「ふわぁ...」

氷「リクオ様。せんえつながら...今まさに四国妖怪襲来の危機。こんな時こそ奴良組にいて立て直しをはかるべきでは？」

氷「危ないですわ。人間のフリして学校はもういいのでは？」

リ「つららーもーその話は何度もしてるだろー？」

眠いながらもしっかりと二人の話を聞く

氷「でも！鳥居さんが襲われたのを知ったときはまわりのことも考えると...」

ねっ姫様！と私に振ってくる

貴「うーん。だからこそ今まで通り生活するんだよ」

リクオの考えではね

貴「つららは四国の妖怪が怖いの？」

氷「そ、そんなことありません！！」

つららはリクオの姿を見て、少し首を傾げた

私の席は窓側の席だ

だから窓から外の様子が見れる

貴「四国の犬は...ちゃんと躾られてるのかな.....」

外にいる生徒を見ながら、私は言葉を発した