108.私が ページ18
貴方side
良太猫「若!!姫!!来てくれたんですかい!!」
リ「うまくやってるみてぇだな。良太猫」
あれから怪我も良くなり、元気にやってるみたい
良「まかして下さい!!旧鼠がいなけりゃ…きちんと人と妖怪わけられますから!!」
いや、わけられてないよ?
目の前に人間いるじゃん!!!
良「あっそーだ!姫!久しぶりにどーです?これ!!うちの組といえば百鬼花札…!お手合わせ願いたいっすねぇ!」
一番街に偵察に来ていた時期によく、良太猫と賭け事をしたものだ
貴「今日はやめとく…だって良太猫はギャンブルすると熱くなるんだもん」
良「なっ!そんな事ないっすよー!!」
とにかく、今日は
貴「あまりほっといて熱中するわけにもいかないしね…」
横目でカナちゃんを見ると、楽しそうに妖怪と混じって遊んでいた
ああいうのっていいね
人も妖怪も関係なく、楽しめるのって
あれから時間もかなりたち、カナちゃんは眠ってしまった
カナ「う〜んねこさん。マタタビおいしいよぉ」
「この娘…家どこですかねーー?」
私はカナちゃんを背におぶり
貴「大丈夫…わかるから。小さい頃よく行ってたし…」
良「え?え…まさか人間の娘だったんですかー!?」
「妖怪の巣になんて連れてくるなんて嫌われますよ」
もう返す言葉もないわ
貴「いいの。怖がらせた方が」
カナちゃんにはあまりこっちの世界に来て欲しくない
危ない目にあってほしくないの
それならいっそ、私たち妖怪を怖がってくれたほうがいい
リ「行くぞ」
貴「あっリクオは先帰ってて!早く寝ないと明日頭痛くなるよ」
早く寝てあげないと人間のリクオが可哀想だもん
リ「悪ィな」
貴「ううん!全然!」
あれから無事にカナちゃんを家に送り届けた
窓から出る前に、そっと頭を撫でる
人間の姿になり、
貴「私が妖怪だって言ったら...どうするの」
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作者名:歌姫 | 作成日時:2019年1月28日 22時