40.''先輩'' ページ41
及川side
久しぶりに会ったAはとても成長していた
身長もだけど
女性として...
短かった髪も長く伸びてポニーテールに、
幼かった身体は大人の身体に
でも、昔と変わらない無邪気な笑顔や、何も知らない純粋なところは残っていた
その真っ白な心
何にも染まらないところ
どんだけ俺が汚してやろうと考えたことがあったか
貴「でも、烏野には私以外に強いセッターがいる事を忘れないで下さいね」
とニヤッと笑ったその顔は
正直、鳥肌が立ったよ
バレーに関わったAは末恐ろしい
俺でも敵わないかもな
及川「...Aは、俺のことどう思ってる?」
単純な質問
貴「及川さんのこと...ですか?」
その無垢な瞳
俺の中に閉じ込めたい
俺はAを抱きしめた
抱きしめただけで、顔を真っ赤にするA
可愛い...
他にも色々教えてあげたい
俺が
俺が君を
汚したい
及川「俺はAが好きだよ?」
貴「私も好きですよ???」
ははっ
及川「ほんっとAはバカだねぇ」
多分Aの中での俺は
ただの優しい先輩なんだろう
でも、今はそれでいい
Aの中で今はまだ優しい''先輩''で
及川「じゃっまた明日ね!」
俺はAの艶やかな髪にキスを落とした
意味は『思慕』
Aを愛しく思うこと
もうAの姿が見えないほど遠くに来た
及川「明日、楽しみにしてるね」
44人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:歌姫 | 作成日時:2017年8月21日 10時